ファッション業界向けブロックチェーン企業リトレイスド(Retraced)がシードラウンドで100万ユーロ(約1億円)の資金調達

リトレイスドがシードラウンドで100万ユーロの資金調達

ファッション業界向けにブロックチェーントレーサビリティプラットフォームの開発を行っているドイツのリトレイスド(Retraced)が、ヨーロッパのVC企業サマイパタ(Samaipata)からシードラウンドにて100万ユーロ(約1億円)の資金調達をしたことを2月2日発表した。

リトレイスドはファッション業界におけるサプライチェーンの透明化を行い、原材料・労働条件・環境への影響に関する情報を収集し、顧客に対しこの情報を共有するプラットフォームだ。なおブロックチェーンにはオラクル社のOracle BlockchainPlatformが利用されている。

サマイパタの創業パートナーであるホセ・デル・バリオ(José del Barrio)氏は今回の投資について「コンプライアンス管理に対する規制上の圧力が高まっていることや、新たな消費者からの要求の高まりに対応せずに評判が悪化することを考えると、最終消費者に向けて企業が透明性を示す時代に突入していると確信しています」とコメントをしている。

編集部のコメント

ファッション業界向けに進んでいるブロックチェーントレーサビリティプラットフォームとして「AURA(オーラ)」があります。「AURA」は消費者が、LVMH傘下のルイヴィトン、クリスチャンディオールなどの高級ブランドの製品の履歴情報や真贋証明の検証を可能にするために開発されたプラットフォームです。

なお同じような高級品へのブロックチェーントレーサビリティプラットフォームとして、2020年4月に発表された「Vargo(ヴァルゴ)」があります。「Vargo」は監査法人PwC、RFIDソリューションプロバイダーTemera(テメラ)、ブロックチェーン企業のLuxochain(ラクソチェーン)、イタリアのITサービス企業Var Group(ヴァーグループ)が共同で開発をしています。

(images:iStocks/angelha)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道