ソラナウォレット「Solflare」のステーキング事業者でセキュリティ事故、新バリデーター稼働で報酬補償へ

Solflareの旧バリデーターで報酬停止、新バリデーターへの移行開始

ソラナ(Solana)対応の暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ソルフレア(Solflare)」の運営元が、外部のステーキング事業者でセキュリティインシデントが発生したと10月28日に発表した。

この影響で、同ウォレットのバリデーターではステーキング報酬が停止しているという。またソルフレア側からは、ユーザーが委任したSOLに被害はなかったと説明されている。また翌29日には新しいバリデーターの稼働開始が発表されている。ユーザーは新しいバリデーターへステーキングを移行でき、報酬停止期間中に受け取れなかった報酬も補償される予定だ。

ソルフレアは、ユーザー自身が秘密鍵を管理するセルフカストディ型ウォレットで、SOLの保管や送受信、ステーキングなどに対応している。ステーキングとは、ブロックチェーンの取引検証などを担う「バリデーター」に暗号資産を委任し、ネットワークの運営に参加することで報酬を得る仕組みだ。

ソルフレア運営元は、外部のステーキング事業者からセキュリティインシデントの発生について通知を受けたと説明した。このインシデントは、同事業者が管理するソルフレアのバリデーター用の鍵に影響を及ぼしたとのことだ。同事業者は調査を進めているとのこと。なお、ソルフレアの発表では、インシデントの具体的な原因や鍵への影響の詳細は明らかにされていない。

ただし、ソラナのステーキングでは、ユーザーがSOLをバリデーターに委任しても、資産の管理権限がバリデーターに移るわけではない。委任されたSOLは、ステーキングを管理するための専用アカウントである「ステークアカウント」に保管され、ユーザー自身の鍵によって管理される。ソルフレアは、ソラナのプロトコルではバリデーターやその鍵の保有者が委任されたSOLを移動することはできないと説明している。

一方、ステーキング報酬はバリデーターの稼働状況などに影響される。ソルフレアは今回のインシデントを受け、従来のバリデーターが報酬を生成していないと説明した。ステーキング報酬は、ユーザーが委任したSOLが新しいバリデーターで有効になるまで停止するとのこと。

このため、ユーザーは新しいバリデーターへステーキングを移行する必要がある。具体的には、従来のバリデーター「Solflare(Legacy)」から通常のアンステーク(ステーキングの解除)手続きを行い、新しいバリデーターで再びステーキングすることで移行できる。またソルフレアは、今後のアプリのアップデートで、数回の操作によって新しいバリデーターへ移行できる機能を提供する予定だ。ユーザーは手動で移行するか、同機能の提供開始を待つことができる。

補償の対象となるのは、新しいバリデーターへステーキングを移行したユーザーだ。ソルフレアは、補償対象となる正確な期間や詳細を近日中に公表する予定だ。

なおソルフレア運営元は、移行手続きは公式アプリ内でのみ行われると説明した。また、ユーザーにダイレクトメッセージ(DM)や移行用リンクを送信することはないと注意を呼びかけている。

 参考:ブロックデーモン
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事