マルチコインのHYPE追加売却をアーカムが主張、共同創業者は否定

コインベース・プライムへの送金確認も

暗号資産(仮想通貨)投資会社マルチコインキャピタル(Multicoin Capital)が、分散型取引基盤「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」のネイティブトークン「HYPE」の保有量のうち、さらに10%を売却したと、ブロックチェーン分析プラットフォーム「アーカム(Arkham)」が9月3日に公式Xアカウントで報告した。

一方、マルチコインキャピタル共同創業者兼マネージングパートナーのトゥシャール・ジェイン(Tushar Jain)氏は、アーカムの分析を紹介したウー・ブロックチェーン(Wu Blockchain)のX投稿に対し、「これは事実ではない。アーカムの分析には根本的な誤りがあり、これを公表したことを恥じるべきだ」と自身のXアカウントで反論した。

アーカムがマルチコインキャピタルにひも付ける複数のアドレスから、コインベース(Coinbase)の機関投資家向けサービス「コインベース・プライム(Coinbase Prime)」の入金先とされるアドレスへ、HYPEが複数回送金されたことはオンチェーン上で確認できる。

ただし、確認できるのはアドレス間のHYPEの移動までで、送金されたHYPEが実際に売却されたかどうかは判断できない。そのため、「HYPE保有分のうち、さらに10%を売却した」との説明は、アーカムによるアドレスのひも付けと取引分析に基づく主張であり、オンチェーン上で確認された売却事実ではない。

アーカムによると、同社がマルチコインキャピタルにひも付けたアドレス群では、HYPEが最大のオンチェーン保有資産で、その評価額は投稿時点で約9,050万ドル(約142億円)とのこと。マルチコインキャピタルは今年2月から3月にかけてHYPEを取得し、6カ月以上保有しているとアーカムは説明している。HYPEの保有量はピーク時に約400万HYPEだったが、現在はその25%強まで減少しているとのことだ。

なおハイパーリキッドは、無期限先物などの取引を提供する分散型取引基盤だ。マルチコインキャピタルは今年6月、HYPEの分析・評価レポートを公開し、市場がHYPEを過小評価しているとの見方を示していた。同社は2028年のHYPE価格について、ベースケースで1HYPEあたり319ドル(約4万9,864円)になるとの試算も示していた。

参考:アーカム
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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