Polymarket運営主体に蘭当局が42万ユーロ徴収へ
オランダ賭博監督当局のカンスペルアウトリテイト(Kansspelautoriteit:Ksa)が、予測市場プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」の運営主体アドベンチャーワンQSS(Adventure One QSS)について、42万ユーロ(約7,700万円)の履行強制金を徴収すると6月16日に発表した。
KsaによるとアドベンチャーワンQSSは、ポリマーケットのブランド名で、必要な許可を得ずにオランダ市場で賭博を提供していたという。今回の42万ユーロは新たに科された罰金ではなく、Ksaが1月20日付で出していた履行強制金を伴う命令に基づくものだ。
同命令ではアドベンチャーワンQSSに対し、決定日から4週間以内に、同社が管理するウェブサイトやアプリを通じてオランダからポリマーケットを通じた無許可オンライン賭博に参加できる状態を停止し、その停止状態を維持するよう求めていた。期限後に同命令への違反が確認された場合、週または週の一部ごと、または違反確認ごとに42万ユーロ、上限84万ユーロ(約1.5億円)の履行強制金が発生すると定められていた。
Ksaの5月19日付徴収決定によると、履行期限は2月17日に満了していた。Ksaは2月18日に再確認を行い、その時点でオランダからなお同サイト上の賭博に参加できる状態が続いていたと判断。これにより命令違反が認定され、42万ユーロの履行強制金が法的に発生した。
なおアドベンチャーワンQSS側は、2月18日時点でブロッキング措置を展開・検証しており、国単位のアクセス制限には技術的・組織的な複雑さがあったなどと主張していた。また、Ksaが徴収決定を行う前に、現時点での遵守状況を改めて確認すべきだったとも主張していた。これに対しKsaは、必要な措置は2月18日より前に完全に実装・稼働している必要があったとして、徴収を決定した。
ポリマーケットは、ブロックチェーンを用いた予測市場プラットフォームだ。政治・経済・スポーツ・エンタメなど多様なテーマを対象に、未来の出来事の結果を予測するYes/Noシェアを売買できる仕組みを提供している。結果が確定すると、的中した側のシェアは1枚あたり1ドルとして償還される。
なお、各国当局はポリマーケットへの対応を進めている。韓国では、韓国警察がポリマーケットの国内利用者を賭博罪の疑いで捜査していると、地元メディア「朝鮮ビズ(Chosun Biz)」が6月5日に報じた。報道によれば、6月3日に実施された韓国地方選挙を対象とする市場で、ドル建てステーブルコインを用いた数百億ウォン規模の取引が行われたという。
またスペイン賭博規制総局(DGOJ)は5月、ポリマーケットに対する制裁手続を開始し、暫定措置として同プラットフォームのサイトの遮断を命じた。フランス賭博規制当局(ANJ)も、ポリマーケットについてフランスからの賭けを防ぐジオブロックが導入されたと説明した。
さらにオーストラリア通信メディア庁(ACMA)はポリマーケットについて、違法オンライン賭博サービスとしてISPにアクセス遮断を要請した。インドネシアでは通信・デジタル省(Komdigi)がオンライン賭博に当たるとして同サイトをブロックした。またANJによれば、ドイツ、ベルギー、スイスなど欧州各国でアクセス遮断措置が取られており、コロンビアでも規制当局がISPに遮断を要請した。
参考:Ksa
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