米国初、VanEckが「ビルドアンドビルド(BNB)現物ETF」をSECに申請

VanEck BNB ETFを米SECに申請

米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、暗号資産(仮想通貨)ビルドアンドビルド(BNB)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を、米証券取引委員会(SEC)へ5月2日に提出した。BNBに特化したETFの申請は米国初の事例だ。

提出書類によると、ヴァンエックが申請したBNBの現物ETFの名称は「ヴァンエック・BNB・ETF(VanEck BNB ETF)」。現時点では、同ETFのティッカーシンボルおよび上場予定の取引所は未定となっている。

また提出書類には、取引所が必要なステーキング規制承認を取得した場合に限り、「ヴァンエック・BNB・ETF」の一部資産が、ステーキングプロバイダーを通じてステーキングされる可能性があることが記載されている。その際には、同ETFがBNBのステーキング報酬を受け取り、これが信託の収益として扱われる可能性がある。

なお「ヴァンエック・BNB・ETF」の信託受託者には、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。同ETFの証券代行(トランスファーエージェント)、現金管理者(キャッシュカストディアン)、保管機関(カストディアン)については、現時点では未定となっている。

今回SECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認のための第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書(Form 19b-4)」の提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が決定される。

ヴァンエックは今年3月31日付で、米デラウェア州国務省へ「ヴァンエック・BNB・ETF」の登録申請を行っていた。

参考:SEC
画像:iStock/olegback・Who_I_am

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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