バイビットがインド金融情報局に登録完了、約1Mドル罰金支払いで

バイビットがインド金融情報局に登録完了

海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が、インド金融情報局(Financial Intelligence Unit – India:FIU-IND)への登録完了を2月6日発表した。なおこれにあたり同取引所は同局へ罰金を支払ったとのこと。

インド金融情報局は、同国に関連した疑わしい取引に関する情報を整理・分析して捜査機関等に提供する機関。同局は1月31日にバイビットに対し、インド国内で無許可営業をしていたとして9.27億ルピー(約106万ドル/約1.6億円)の罰金を科し、電子通信技術省(MEITY)を通じて同取引所のウェブサイトをブロックし、業務停止させていた。

なおインドでは、インド金融情報局が2023年3月に仮想デジタル資産サービスプロバイダー(VDASP)向けのマネーロンダリング対策(AML)およびテロ資金供与対策(CFT)ガイドラインを発行。同年10月に同国で運営するVDASPはインド金融情報局へ登録することが義務付けられていた。

バイビットは今回の発表で、インドの規制枠組み内での事業運営に尽力しており、コンプライアンス義務を真剣に受け止めていると説明。またインド金融情報局と緊密に連携し、同局の懸念に対処し、マネーロンダリング防止法(PMLA) および関連規制の完全な遵守を確保したと伝えた。

またバイビットは、昨年6月にインドにおけるVDASPとしての登録申請を行っており、承認に向け積極的に取り組んできたとのこと。また同取引所はインド市場の大きな可能性を認識しているとし、すべてのインドユーザーへの最高なサービスと製品の提供に尽力していると述べている。

参考:バイビット
画像:iStocks/Abscent84・Alex-Sholom

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」、ソラナ(Solana)に展開開始

米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)提供のトークン化ファンド「ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund:BUIDL)」が、新たにソラナ(Solana)上で展開された。同ファンドのトークン化を手がけるデジタル資産発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)が3月25日に発表した

コインベースが暗号資産デリバティブ取引所デリビットの買収交渉中、ドバイ規制当局に通知済み=報道

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、暗号資産デリバティブ取引所デリビット(Deribit)の買収に向けた交渉を進めていると、「ブルームバーグ(Bloomberg)」が3月22日に報じた。これは事情に詳しい一部関係者の話として伝えられている

【3/25話題】サークルがバイナンスジャパン・ビットバンク・ビットフライヤー「USDC」取扱予告、サークルとSBIと合弁会社へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

韓国の教保生命保険、航空機エンジンを裏付けとする韓国当局のSTO事業に参入=報道

韓国の生命保険会社である教保生命保険が、韓国金融サービス委員会(FSC)が推進する航空機エンジンを裏付けとした信託受益証券の取引・流通サービスにおいて、信託業者として指定されたようだ。同国の日刊経済紙「毎日経済新聞(Maeil Business Newspaper:MK)」が3月21日に報じた