リップル社と英アーチャックス、XRPL上で初のトークン化マネー・マーケット・ファンド展開

XRPL上初のトークン化されたマネーマーケットファンド

デジタル証券取引所・カストディアンビジネスを展開する英Archax(アーチャックス)が米Ripple(リップル)社と提携し、英国の資産運用会社abrdn(アバディーン )のマネー・マーケット・ファンドをトークン化し分散型のレイヤー1ブロックチェーン「XRP Ledger(XRPL)」上で提供すると11月25日発表した。

アーチャックスは、英国の金融当局であるFCA(Financial Conduct Authority)から初めて承認されたデジタル証券取引所・カストディアンだ。なおアーチャックスは2022年よりリップル社のデジタル資産カストディソリューションを利用している。

同ファンドは、abrdnの38億米ドル(約5,772億円)相当の米ドル流動性ファンドで構成され、「XRPL」上初のトークン化されたマネー・マーケット・ファンドとなるとのこと。

なお同マネー・マーケット・ファンドにアクセスできるのは「プロ投資家」のみだ。

リリースによれば、これにより「XRPL」は現実世界の資産(RWA)のトークン化および機関向け分散型金融(DeFi)の主要なブロックチェーンの一つであることがより確立されたと強調されている。また、資本市場インフラストラクチャを「XRPL」上に展開することで、運用コストの削減と決済の効率化を実現させるとのことだ。

リップル社は、abrdnのマネー・マーケット・ファンドのトークンに500万ドルを割り当てる予定。この金額は、「XRPL」上のさまざまな資産運用会社が提供するRWAに割り当てるより大きなファンドの部類に入るという。

参考:発表
画像:iStock/Ninja-Studios

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