バイナンス前CEOのCZが釈放、Xで近況報告

バイナンス前CEOのCZが釈放

世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の創業者であり前CEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏が刑期を終え、9月27日に釈放された。当初の予定より2日早い釈放となったようだ。ブルームバーグが同日報じている。

なおCZ氏は釈放後の9月28日にXにて「gm」と5月17日以来のポストを行った。そして翌29日に自身の近況と考えについて同氏は投稿をしている。

その中でCZ氏は、3月19日に報告した新プロジェクト「ギグルアカデミー(GiggleAcademy)」についても触れており、同プロジェクトが順調に進んでいることを伝えている。

なお同プロジェクトでは、1年生から12年生までの基本的な教育を、全ての人に無料で提供するというものだ。新たなトークンは発行せず、収益も得ないとのこと。すでに同プロジェクトのWebサイトとホワイトペーパーが公開されている。

CZ氏は同プロジェクトについて「完全無料で誰もがアクセスできる、高品質で持続可能な教育プラットフォームを構築することは、私の人生の次の章のために私ができる最も重要なことだ」とWebサイトにて述べている。

今回のXのポストにてCZ氏は「私はまた、慈善活動(および教育)にもっと多くの時間と資金を捧げるつもりです。いくつか大まかなアイデアがあります」ともコメントしている。

またCZ氏は同プロジェクトの他にも「ブロックチェーン/分散型テクノロジー、AI、バイオテクノロジーへの投資を継続する」とし、自身を「リターンではなく影響を重視する長期投資家」であると述べている。

さらにCZ氏は現在本の執筆活動をしていることも明かした。現在の執筆の進捗状況は、2/3程度まで書き上げたとのことだ。

CZ氏は、昨年11月にバイナンスのCEOを辞任。同氏と取引所は銀行秘密法に基づくマネーロンダリング防止要件を回避したとして、銀行秘密法違反の1件の罪を認めている。

それによりバイナンスは、43.2億ドル(当時約6,714億円)の刑事罰に同意した。

CZ氏には当初3年の懲役刑が求刑されたが、判事はCZ氏がバイナンスの違法行為について知らされていたという証拠はないとし、4か月の懲役刑となった。

画像:Reuters

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【10/10話題】GUグループがあおぞら銀行とステーブルコイン発行で提携、トランプのDeFiがAave上でサービス立ち上げかなど(音声ニュース)

GUグループがあおぞら銀行とステーブルコイン発行に向け提携、「トークン転換権付き社債」で1.5億円の資金調達も、トランプ一族のDeFiプロジェクト、「Aave」上でのサービス立ち上げ提案、コロンビアのネオバンクLittioがイーサリアムからアバランチへネットワーク移行。RWA需要の高まり受け、米資産運用会社VanEck、3000万ドル規模のブロックチェーン・暗号資産特化ファンド設立、FBI、捜査のために独自トークン「NexFundAI」発行、BLOCKSMITH、顔認証Web3ウォレットで特許取得、MARA、ビットコインマイニング事業にシェールガスを活用する試験開始、カナリーキャピタル、米SECに「XRP現物ETF」のS1申請書を提出、HBOのドキュメンタリー「Money Electric」がビットコインの生みの親はピーター・トッドだと主張し話題に=ロイター

トランプ一族のDeFiプロジェクト、「Aave」上でのサービス立ち上げ提案

米前大統領で2024年大統領選の候補者であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏とその家族が関わる暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLF)」が、DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」のガバナンスフォーラムに提案書を10月9日提出した