韓国銀行、CBDC決済をスーパーやコンビニで試験運用へ=報道

韓国銀行がCBDC決済の試験運用へ

韓国の中央銀行である韓国銀行(BOK)が、同国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの支払いにて、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を利用する試験運用を行うようだ。現地紙「コリアタイムズ(The Korea Times)」が9月20日報じた。

報道によると、この試験運用は12月に開始する予定。韓国銀行連合会の直近の会議で最終決定されたとのこと。

またこの試験運用は、10万人の参加者がクーポン券と同様の機能を持つ預金トークンで商品を購入する取り組みになるという。BOKは大手商業銀行6行と協力し、ホールセール(金融機関などの大口業務)向けCBDCを各行に発行。それを試験参加者の預金トークンに変換させ、指定した小売店での決済を利用可能にするという。

参加小売店は、NH農協銀行の子会社であるハナロマート(Hanaro Mart)の他、大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアに交渉中であるとのことだ。

昨年10月、韓国にて国民10万人が参加するCBDCの試験運用が2024年に実施される計画があると報じられていた。その際の報道によると試験運用で利用されるCBDCは、指定された支払い目的のみに使用され、個人的な送金といったその他用途には使用できないように制限されるとのことだった。

参考:koreatimes
画像:iStock/Jae-Young-Ju

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した