Worldcoinが独自ブロックチェーン「World Chain」の開発者プレビュー公開、下期のメインネットローンチに先駆け

World Chainの開発者プレビュー公開

ワールドコイン(Worldcoin)を支援するワールドコイン財団(Worldcoin Foundation)が、独自ブロックチェーン「ワールドチェーン(World Chain)」のメインネットローンチに先駆け、開発者プレビューを公開した。ワールドコインが7月9日発表した。

これにより開発者は、「ワールドチェーン」のメインネットが正式ローンチされる前に、「ワールドチェーン」上でプロジェクトの構築を開始できるとのこと。なお現時点では開発者プレビューへアクセスできる開発者数は限られているという。

ちなみに「ワールドチェーン」のメインネットは今年後半に公開される予定だ。

今回公開された開発者プレビューでは、開発者がメインネットの立ち上げ前に「ワールドチェーン」上のシステム調査やアプリ構築、機能テスト、改善点のフィードバックができるとのこと。

「ワールドチェーン」は、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「OPメインネット(オプティミズム)」上で稼働している為、開発者は「OPメインネット」から移行してくるとされる1,000万人以上のユーザーに備えて、今回のプレビューにて事前にシステム設定を行えるというわけだ。

ちなみに「ワールドチェーン」は、「OPメインネット」開発元のOPラボ(OP Labs)が提供するブロックチェーン開発基盤「OPスタック(OP Stack)」を使用して開発が進められている。

ワールドコイン開発元のツール・フォー・ヒューマニティ(Tools For Humanity:TFH)によると、「ワールドチェーン」もイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンになるようだ。

またTFHは「ワールドチェーン」について、「スーパーチェーンエコシステムとの拡張性を考慮して設計する」と述べている。「スーパーチェーン」とはOPラボが掲げる構想で、「OPスタック」を採用したブロックチェーンをシームレスに接続し、イーサリアムのエコシステムにおける拡張性と相互運用性の強化を目指すものとなる。

ワールドコインは今後数週間以内に、「ワールドチェーン」に関連するノードプロバイダーや分析会社、ウォレットサービスプロバイダー、ブロックチェーンエクスプローラーとの新たなパートナーシップを発表する予定とのことだ。

関連ニュース

参考:ワールドコイン
image:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した