イーサリアム財団の公式メルアドがハッキング、ステーキング誘導リンクが添付される

updates@ethereum.orgがハッキング

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の公式メールアドレスがハッキングされ、フィッシングメールが送信されている。イーサリアム(Ethereum)のコア開発者ティム・ベイコ(Tim Beiko)氏が、同アドレスからのメールを開かないよう6月23日にXにて警告している。

なお何者かによって侵害されたのは、イーサリアム財団の公式メールアドレス「updates@ethereum.org」とそのメーリングリストだ。

ベイコ氏は「ライドダオとのコラボレーション(Collaboration with Lido DAO)」と題する実際に受信したフィッシングメールのスクリーンショットをXにて添付している。このメールには、stETH、wETH、ETHの預金に対して6.8%のAPYを獲得できるというステーキングサイトに誘導するリンクがあった。

これを受けベイコ氏は、このメールから送信されたリンクをクリックしないようXにて促している。

またイーサリアム財団も「重要:updates@ethereum.orgが侵害されました。以前のメールを無視してください(IMPORTANT: updates@ethereum.org compromised. Disregard previous emails)」と題する公式メールを送信しているようだ。

このメールでは、外部からの公式メールアカウントへのアクセスを全てロックダウンし、メールアカウントが完全に安全な状態かを確認中であることが報告されている。

関連ニュース

images:iStocks/LuckyStep48

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した