アーサーヘイズ、G7の中央銀行の利下げで「暗号資産強気相場が始まる」と予想

「ビットコインとシットコインをロングする時が来た」

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス(BitMEX)の共同創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏は、G7中央銀行による相次ぐ利下げにより、暗号資産の強気相場が再燃すると予想している。同氏が6月6日に公開したブログ記事「愚か者集団(Group of Fools)」にて考察した。

「ドル円相場は最も重要なマクロ経済指標」だとするヘイズ氏は、「G7と称される愚か者集団」が円と米ドル、ユーロ、ポンド、カナダドルの金利差が徐々に縮小すると市場に錯覚させるために、政策金利の「高い」中央銀行(米連邦準備制度理事会〔FRB〕、欧州中央銀行〔ECB〕、カナダ銀行〔BOC〕、イングランド銀行〔BOE〕)が政策金利を引き下げる可能性があると述べた。

ヘイズ氏は前回のブログで、日銀(BOJ)が日本国債の半数以上を所有しているため、金利を上げられなかったと考察している。日銀が金利を上げることは、日本国債が下落することになり、すなわち日銀は破滅的損失を被ることになるとヘイズ氏は指摘。

だからこそ、イエレン米財務長官が金利差を縮小することを決定した場合、政策金利が高い中央銀行が金利を引き下げるしかないとヘイズ氏は指摘している。

またヘイズ氏は「問題は円安だ」とし、イエレン財務長官が利下げを中止したと考えているという。もし円高が進まなければ、中国は人民元を切り下げる。その過程で米国債が売られ、「パックス・アメリカーナ(米国の覇権が形成する平和)」にとっては試合終了となるとヘイズ氏は指摘している。

6月5日、BOCは主要中央銀行として今年初めて金利を引き下げ、4.75%へと引き下げた。また6日には、ECBも金利を4.25%に引き下げている。この金利引き下げはG7のどの国も、インフレ統計が目標値を上回っているにもかかわらず行われた。

さらにヘイズ氏は、13日から15日まで開催されるG7サミットで、円高を誘導するための為替操作や証券市場操作が発表されるか、はたまた日銀以外の中央銀行が利下げに同意するかに注目すると述べた。

またヘイズ氏は、11月の米大統領選に近いこの時期にFRBが利下げに踏み切るといったことは慣習では考えにくいとしたが、「大統領選で有利な候補者(ドナルド・トランプ氏)が実刑判決を受ける可能性が否定できない」ような未曽有の状況下では、「柔軟に考えるつもり」だとした。

またヘイズ氏はインフレ懸念が根強い今、米国で利下げを行うことは「政治的自殺行為」だと考えているという。

同氏はFRBも日銀も利下げしないと予想しているが、次の選挙で保守党が大敗しそうな英国において、「BOCとECBの利下げを考えると」、「失うものが何もない」BOEは次の利下げ会合で利下げに踏み切るかもしれないと予想している。

またヘイズ氏は各中央銀行による利下げは、FRBが開催する経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催される8月に開始されると予想していたという。同氏によれば同会議では通常「突然の政策変更が発表される」とのこと。

しかし今回、6月にBOCとECBが利下げを行ったため、すでに中央銀行による金融緩和のサイクルは始まったとヘイズ氏は読んでいるようだ。

これらの動きからヘイズ氏は、各中央銀行が世界的な金融融政策緩和へのサイクルに入った今、投資家はビットコイン(BTC)などの代替資産に投資を行い、暗号資産の強気相場が始まると考えているようだ。「ビットコインとそれに続くシットコインをロングしよう」と呼びかけた。

同氏は「ステーブルコインUSDeでかなりの年利を稼いでいるが、今こそそれを確信を持てるシットコインに再び投資する」と述べている。

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参考:ブログ
images:iStocks/alphaspirit

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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