R3が貿易金融ブロックチェーントライアルを完了、ParityがOpenEthereum DAOを設立、コインチェックがレバレッジ取引のサービス終了などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

R3が25か国70以上の組織が参加した貿易金融ブロックチェーン・トライアルを完了

・R3は、Cordaプラットフォームのトレードファイナンスに特化したアプリケーション「マルコ・ポーロ」を利用したトライアルが完了したと報じた ・このトライアルには、世界25ヶ国以上、70以上の組織が参加した。参加業界は、金融サービス、IT、情報通信、ロジスティクス、海運、不動産、ホスピタリティー、自動車業界に関わる人たちで、340名以上だった

・このトライアルは、ファクタリングがメインに行われた。ファクタリングとは、企業が即金での支払いを受ける代わりに第三者に売掛債券を割引で販売することだ。トライアルの狙いは、参加コストを減少させつつ、接続性と効率性を高めること

・マルコ・ポーロは、ユーザーが仕様を理解するのに必要な期間は平均1日、トライアルでは700を超える資金調達のリクエストが完了したと主張している

・あたらしい経済編集部は、今回のニュースに合わせ、SBI R3 Japan ビジネス開発部長の山田宗俊氏へ取材をした。「銀行などファイナンスソリューションを提供する側はどのように変化してきていますか?」という質問に同氏は「銀行は、マルチ・バンク・ソリューションの時代が来ていると思います。事業会社が本当に使いたい銀行を選ぶのがマルチ・バンク・ソリューションの時代で、銀行にとってはより厳しい時代だと思います。だからこそ、今後、銀行と事業会社の「関係」を考える上で重要なのは、どれだけ銀行が事業者の頼りになれるのかです。つまり、事業者に相談される銀行が求められているのです」と答えた

ParityがOpenEthereum を設立

・Parity Technologiesが、Ethereumのクライアント開発をDAO的な開発組織へ移行することを明らかにした。あたらしい開発組織の名称は「OpenEthereum」

・今後は、Parity TechnologiesもOpenEthereumのメンバーになり、メンターシップの役割に変わり、DAOメンバーをオンボーディングし、開発を前進させるツールを確保していく

・Parity Technologiesは2015年からEthereumのクライアントを開発してきた。今後Ethereumクライアントの開発は、OpenEthereum DAOが担っていく。OpenEthereumのメンバーシップとガバナンス管理は、ステークウェイトトークンシステムで行われていく予定である

・そして、既存または将来のOpenEthereum DAOエコシステムへの貢献者と協力して、DAOの最終意思決定プロセスにおける公平かつ透明な最初のステーク分配システムを開発していく

・あたらしい経済編集部は、Ehtereum財団のHudson Jamesonに「OpenEthereumについてどう思いますか?」と質問すると、同氏は「私は、ParityがなぜDAO的な組織を形成するのか理解できません。彼らはなぜDAOが必要なのかを説明するべきです」と答えた

コインチェックがレバレッジ取引サービスを来年3月に終了

・コインチェック株式会社が同社運営の仮想通貨取引所コインチェックにおいて、レバレッジ取引のサービスを終了することを発表

・コインチェックは2018年のNEM流出事件以降、レバレッジ取引の新規注文を停止していた

・同取引は2020年3月13日12:00をもって終了し、取引アカウントへの残高振替は2020年3月末を期限としているとのこと

・規制で仮想通貨取引所が提供できるレバレッジ上限倍率が下がってきており、今回のサービス停止の判断はその影響かと推測できる

博報堂がテレビ番組のファン育成プラットフォーム「LiveTV-Show」をSingulaNetと共同開発

・株式会社博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative」と株式会社博報堂DYメディアパートナーズが、ブロックチェーン技術を活用したテレビ番組のファン育成プラットフォーム「LiveTV-Show」を、SingulaNet(シンギュラネット)株式会社と共同開発したことを発表

・「LiveTV-Show」は、デジタルアセットの所有権を安全かつ迅速に移転できるブロックチェーン技術の特徴を応用し、テレビ番組のファンに出演タレントのデジタルフォトやライブ映像等を数量限定で提供したり、ファンからギフティングを通じて番組を応援してもらうことができる、生活者参加型の番組制作を支援するファン育成プラットフォームとのこと

・同プラットフォームは、12月末より株式会社NST新潟総合テレビの情報番組「八千代ライブ」へ提供されるとのこと

・視聴者は、「八千代ライブ」に提供される専用プラットフォームを利用して、同番組の企画で結成されたアイドルユニット「ツナギッコ」の限定オリジナルフォトや楽曲を購入できる。またWeb限定配信番組を視聴しながらサイト上のギフティングボタンを押下することで、直接ツナギッコを応援、その活動を支援することできるとのこと

・番組制作サイドは、ファンからの支援をツナギッコの具体的な活動に活かすことで、ファンとのつながりを構築しながら、双方向の番組作りを実現できるとのこと

 

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(images:iStock / artsstock)

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あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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