機関投資家向けDeFi「Ondo Finance」発行のUSDY、アプトス(APT)に統合

戦略的提携で

機関投資家向けDeFi(分散型金融)プロトコル「Ondo Finance(オンドファイナンス)」とレイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos:APT)」を支援するアプトス財団(Aptos Foundation)が戦略的提携した。「オンドファイナンス」公式Xより2月23日発表された。

この提携により、「オンドファイナンス」が発行するステーブルコイン「USDY」がアプトスブロックチェーンに統合されることになった。

「USDY」は銀行預金と米国短期国債を裏付け資産とするRWA(リアルワールドアセット)型のステーブルコインだ。

なおオンドファイナンスは昨年12月にソラナ(SOL)に拡張。今年2月8日には、レイヤー1ブロックチェーンSui(スイ)にも拡大したことを発表している。

オンドファイナンスの創業者でCEOのネイサン・オールマン(Nathan Allman)氏は「機関投資家に深く根ざし、ブロックチェーンの将来に対する明確なビジョンを持つアプトスと手を組むことで、私たちが提供する画期的な金融商品の価値をより高めることができる」と述べている。

なおアプトス財団と「オンドファイナンス」は今後、「トークン化された資産の活用と、それを支えるプラットフォームの資本効率を高めるためのステーキング及びリステーキングプロセス」の開発を目指すとのことだ。

オンドファイナンスについて

オンドファイナンス(Ondo Finance)は、米国拠点のフィンテック企業。2021年に投資銀行ゴールドマンサックス出身のネイサン・オールマン氏が創業した。同社投資家には、ピーター・ティール(Peter Thiel)氏のファウンダーズファンド(Founders Fund)やパンテラキャピタル(Pantera)、コインベース(Coinbase)がいる。

またオンドファイナンスは1月22日、アジア太平洋地域(APAC)への進出を発表している。

現在オンドファイナンスでは、前述のステーブルコイン「USDY」と、米ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ米国短期国債ETF(iShares Short Treasury Bond ETF)」を大部分に組み込む短期米国債をトークン化した「OUSG」を提供している。なおこれらは米国向けには提供されていない。

なお「USDY」はイーサリアム・マントル(Mantle Network)・ソラナ(Solana)上で発行されており、また「OUSD」は、イーサリアム・ソラナ・ポリゴン(Plygon)上で利用可能だ。

関連ニュース

images:iStocks/mouu007

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【10/4話題】SWIFTがデジタル資産・通貨を来年試行、グレースケールがAAVEの投資信託など(音声ニュース)

国際決済網SWIFT、デジタル資産・通貨を実際に取引へ、来年試行、Grayscale、アーベ(AAVE)の投資信託を提供開始、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をアプトスに展開、スペイン大手銀行BBVA、Visa支援で「ステーブルコイン」来年ローンチ計画か=報道、リップル、ラテンアメリカ最大の暗号資産取引所メルカドビットコインと提携、国際送金ソリューション利用へ、IMF、「エルサルバドルとのプログラム協議でビットコインは依然として重要な要素」と発言、台湾FSCが新たなマネロン防止規制を起草、プロ投資家限定で海外の暗号資産ETF投資許可も、クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で、アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ、「NewLo」のプレイシンクがコミュニティラウンドの資金調達へ、株式投資型クラウドファンディングの「イークラウド」で

マスターカードとアマゾンペイメントサービスが提携、中東・北アフリカでデジタル決済拡大へ

米決済大手マスターカード(Mastercard)が、中東・北アフリカ(MENA)地域におけるデジタル決済の普及に向け、同地域のオンライン決済ソリューションプロバイダー「アマゾンペイメントサービス(Amazon Payment Services)」と複数年にわたるパートナーシップを締結したことを9月30日発表した