リップル、機関向け暗号資産カストディ提供Standard Custodyを買収へ

リップルがスタンダード・カストディ買収へ

米フィンテック企業のリップル(Ripple)社が、スタンダード・カストディ・アンド・トラスト(Standard Custody & Trust Company)の買収契約について合意したことを2月13日発表した。なお買収額や取引に関する条件等については公開されていない。また買収契約の完了には、規制当局の承認が必要とのこと。

スタンダード・カストディは、米ニューヨーク拠点で機関投資家向けにデジタル資産カストディプラットフォームを提供する企業。同社はニューヨーク限定目的信託憲章を保有している。ニューヨーク州で企業が商業銀行または信託を開始するには、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から信託憲章の承認を得ることが必要だ。同ライセンス保有事業者としては、コインベース(Coinbase)やジェミナイ(Gemini)、パクソス(Paxos)、ビットゴー(BitGo)、バックト(Bakkt)などがある。

この買収についてリップル社は、「スタンダード・カストディの限定目的信託憲章とその送金ライセンスは、リップルの規制ライセンスのポートフォリオの拡大に貢献することになる」と述べている。

リップル社は、ニューヨーク州で暗号資産取引所を運営するために必要な「ビットライセンス(BitLicense)」を取得している他、米国全土で約40の送金ライセンスを保有しているとのこと。またシンガポール金融管理局(MAS)からの主要決済機関ライセンスを取得している他、アイルランド中央銀行(CBI)より暗号資産サービス・プロバイダー(VASP)として登録されている。

なおリップル社がカストディ企業の買収を進めるのは2社目である。同社は昨年5月、スイスのデジタル資産カストディであるメタコ(METACO)を2.5億ドル(当時約344.6億円)で買収している。

ちなみにブロックチェーンメディア「レジャーインサイツ」によるとスタンダード・カストディのテクノロジー設計者は、リップル社のXRPレジャー(XRP Ledger)を共同開発したアーサー・ブリット(Arthur Britto)氏とデイビッド・シュワルツ(David Schwartz)氏とのこと。

ブリット氏は、スタンダードカストディの親会社であるポリサイン(PolySign)の創設者であり、リップル社の共同創設者でもある。またシュワルツ氏は、リップル社の現最高技術責任者である。

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参考:リップル社レジャーインサイツ
images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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