ブロックチェーンセキュリティ企業FireblocksがC4認定プロバイダーに、システム監査実施

Fireblocks、C4の認定プロバイダーに 

ブロックチェーンのセキュリティソリューションなどを開発・提供するファイヤーブロックス(Fireblocks)が、同社のインフラシステムが非営利団体「CryptoCurrency Certification Consortium(C4)」の「暗号資産セキュリティースタンダード(CryptoCurrency Security Standard:CCSS)」のレベル3の評価を受け、「認定サービスプロバイダー(Qualified Service Provider:QSP)」として認証されたことを12月19日に発表した。

なおファイヤーブロックスのシステムは、BNY Mellon、BNP Paribas、SIXデジタル取引所、アニモカブランズなどが活用している。

CCSSは暗号資産とサイバーセキュリティに造詣が深いベテランチームによって策定され、直接的にレビューを受けたプロバイダー向けの暗号資産セキュリティ基準だCCSSの対象となるのは暗号資産取引所、暗号資産のストレージソリューションなどの暗号資産を活用するすべての情報システムとのことだ。

このレベル3の認証は、ファイヤーブロックスのシステムのホットウォレットとコールドウォレット、安全な暗号資産の送金環境、認証ワークフローを含む厳格な外部監査の結果であるという。また暗号資産機能を提供する事業体のシステムの詳細なレビューも行われたとのことだ。

このレビューには、担当者へのインタビュー、ポリシー、標準、手順のレビュー、プロセスの観察、暗号資産システムの検査が含まれているとのことだ。 ・またこのレビュー業務は、暗号資産セキュリティースタンダードオーディター(CryptoCurrency Security Standard Auditor:CCSSA)によって実施されたとのことだ。

CCSSAは企業のプロダクトなどがCCSSに準拠しているかどうかを保証する者だ。また外部の独立した監査人は、ファイヤーブロックスの担当者と80時間以上の面談を行い、組織全体の関係者のバックグラウンドチェックを実施したという。

ファイヤーブロックス(Fireblocks)のCIO兼CISOであるオデッド・ブラットマン(Oded Blatman)氏は「私たちは暗号資産のセキュリティを証明する唯一の基準として業界で広く認知されているCCSSレベル3を達成した、最初のサービスプロバイダーになれたことを誇りに思います。デジタル資産が暗号資産ネイティブなものだけでなく、従来の規制産業に拡大するにつれ、ファイヤーブロックスは継続的にセキュリティ標準の改善と維持に努めています。C4の認定は、デジタル資産業界の成長と革新をサポートするために、最高かつ最も安全なプラットフォームを提供するという当社の継続的なコミットメントを証明するものです」とリリースで伝えている。

 images:iStocks/TU-IS
デザイン:一本寿和

 

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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