Whiskey&Co.の「三島ウイスキープロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

三島ウイスキープロジェクトがFiNANCiEでトークン発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、Whiskey&Co.主導の「三島ウイスキープロジェクト」始動および、同プロジェクトのトークン新規発行と販売開始を10月14日発表した。

「三島ウイスキープロジェクト」は静岡県三島市における、三島限定ウイスキーづくりを起点とした関係人口創出を目指すプロジェクト。ウイスキーを含む地域限定商品の企画・製造・販売における各プロセスにweb3の仕組みを導入することで、三島市内外のサポーターがこれらの各プロセスへ関与することが可能となり、サポーターはこの体験によって「地域ブランドづくり」が実感できるという。

なお同プロジェクトを主導するWhiskey&Co.株式会社は、クラフトスピリッツの製造・販売および酒類を中心としたブランドのコンサルティングを行う企業だ。2021年1月東京都渋谷区に設立された同社は、バーボンスタイルウイスキーの蒸留・販売・製造を中心に、都市型マイクロディスティラティー(小規模蒸留所)の全国展開による各地域の連続的活性化を目指している。

今回のプロジェクトでは、トークン発行とトークン保有者が参加できる「FiNANCiE」内のコミュニティを活用し、Whiskey&Co.社とサポーターがパートナーとなって創り上げる「地域ブランドづくりを通したまちづくりや関係人口の創出」の実現にチャレンジするとのこと。

またトークン販売によるファンディングで集まった支援金は、国の指定文化財でもある「旧・懐古堂ムラカミ屋」をリノベーションしたウイスキー蒸留所の建設や、地産地消品を提供するBarの併設、壁面アート集団 OVER ALLs(オーバーオールズ)による外観内装含めた壁画制作、ウイスキーのテイストの開発等、新しいウイスキーづくりに関する取り組みの全般に活用するとのことだ。

なお今回FiNANCiE上で発行されるトークンは「key3」として販売されるとのことだ。

「key3」購入者は特典として、チーム運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」で発行されているトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

現時点で発表されている企画は、「ウイスキー製造に関わるプロジェクトの進捗状況の共有」で、蒸留所の建設からテイスト決め、原料の仕込み、蒸留、樽詰、貯蔵、製品化等、まずは3年熟成物の製品づくりに関わる一連のプロセスを約3年に渡って届けていくとのこと。

「key3」の初回販売は10月13日17時から開始しており、12月12日21時まで実施される予定だ。

なお「key3」の販売メニューは10,000ptのものが2,000口用意されている。一名あたり10口まで購入が可能で、記事執筆時点(10/14 15時)にはすでに330口販売されている。

購入者には購入pt分の「key3」が付与される他、前述した「トークン保有者限定コミュニティへの参加」、「ウイスキー製造の各種プロセス(蒸留やテイスティング等)にまつわる投票企画や体験イベントへの参加権利」、そして「初回販売記念のオリジナルNFT」が付与される。

また三島市内現地販売のボトル製品を、3年熟成物に関しては割引価格にていち早く通販購入が可能となる「優先割引購入権」と、5年・10年熟成物は割引なしの「優先購入権」が付与されるとのことだ。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、Whiskey&Co.代表の大森章平氏より以下のコメントを得た。

『我々の三島ウイスキープロジェクトは、三島限定販売のウイスキーづくりを通して、三島のまちづくりや関係人口の創出に繋がる地域ブランドをつくることで地方創生に繋げるプロジェクトです。これまでにないウイスキーづくりの仲間を募るにあたり、フィナンシェのサービスが提供するトークンエコノミーやDAO的コミュニティは、我々のウイスキー作りと高い親和性があると感じています。我々が大切にしているテーマは「Playful!!!」。つまり「アソビゴコロ」を持った多くの仲間と共にこのプロジェクトを進めて行ければと思っています。ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!』

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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