dYdX財団、新CEOに元コンセンシスのチャールズ・ダハウシーが就任

dYdX財団に新CEO就任

分散型金融(DeFI)プロトコル「dYdX」を管理する「dYdX財団(dYdX Foundation)」が、新CEOにチャールズ・ダハウシー(Charles d’Haussy)氏を任命したことを10月10日に発表した。

ダハウシー氏はこれまでメタマスク(Metamask)やインフラ(Infura)などを開発するコンセンシス(ConsenSys)で、香港オフィスの設立後にコンセンシスのアジア太平洋地域の成長とグローバルなビジネス開発を指揮してきたという。

同氏は新CEOとして、dYdXプロトコル、コミュニティ、dYdX DAOを発展させるために、コミュニティ主導の成長をサポートしていく予定だ。またdYdX財団は、同氏の豊富な国際ビジネスの経験を生かし、業界をリードするパートナー、開発チーム、プロトコルのステークホルダーとの戦略的パートナーシップを模索していくことを期待しているという。

ダハウシー氏は「dYdX財団に参加できることを、これ以上ないほどうれしく思っています。技術、チーム、コミュニティは素晴らしく、私を何十年も動かしてきたミッション、すなわち金融機会へのアクセスを民主化するというミッションと同じものを共有しています」とリリースで説明している。

dYdX財団理事長のアーサー・チョン(Arthur Cheong)氏は「dYdX財団のCEOとしてチャールズを迎えることができ、大変嬉しく思います。彼の様々なステークホルダーと関わってきた業界を超えた豊富な経験は、財団にとって非常に貴重なものとなり、我々を次の成長段階へと導いてくれるでしょう」とリリースで伝えている。

dYdXは昨年1月にdYdXプロトコルの次のバージョンであるV4を発表した。dYdX V4は、オープンソースで、完全に分散化され、コミュニティによって完全に制御されることになっており、dYdX V4のメインネットローンチは2023年の第2四半期に行われる予定だ。

参考:dydx
デザイン:一本寿和
images:iStocks/4×6・alphaspirit

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【12/1話題】KyberSwapのハッカーが完全支配を要求、マイクロストラテジーが880億円相当のBTC購入など

KyberSwap事件のハッカー、報奨金の取引条件として同社完全支配を要求、米マイクロストラテジー、880億円相当のビットコイン追加購入。合計保有数174,530BTCに、グレイスケール、現物BTC投資信託「GBTC」の運用効率化で契約更新、積水化学、蘭ブロックチェーントレーサビリティ「サーキュライズ」と業務提携、ワームホールが約331億円の資金調達、Wormhole Labs設立も、デジタル資産投資プラットフォームのFasset、ドバイでVASPライセンス取得、アニモカブランズが「オープンネットワーク」エコシステムに出資、TON最大のバリデータに、IoT向けDLTプラットフォーム「IOTA」がアブダビに財団設立、約148億円の資金提供も、バイナンス、BUSDのサポートを12月に終了へ

Sponsored

IoT向けDLTプラットフォーム「IOTA」がアブダビに財団設立、約148億円の資金提供も

IoT向け分散型台帳(DLT)プラットフォーム「アイオータ(IOTA)」が、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビに「アイオータ・エコシステムDLT財団」を設立したことを11月29日発表した。なお同財団はアブダビ・グローバル市場(ADGM)に登録された初の初のDLT(分散型台帳)に関する財団とのこと

アニモカブランズが「オープンネットワーク」エコシステムに出資、TON最大のバリデータに

アニモカブランズ(Animoca Brands)が、メッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」開発の分散型プラットフォーム「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」の最大のバリデータとなり、TONエコシステムのミニアプリ「トンプレイ(TON Play)」へ出資したことを11月28日発表した