京都府丹後にコミュニティ通貨「コッペ」導入、カヤック「まちのコイン」活用で

京都府丹後にコミュニティ通貨「コッペ」導入

カヤックが提供するコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」が、京都府丹後地域に導入されることが9月28日発表された。京都府の企業ローカルフラッグ運営の元、10月3日より導入されるという。

なお「まちのコイン」が京都府内で導入されるのは初の事例になるとのこと。なお同地域は、宮津市、京丹後市、伊根町及び与謝野町を含めたエリアとなる。

「まちのコイン」はカヤック独自の通貨システムを利用し、ユーザーがQRコードを用いてポイントを獲得(もらう)・利用(つかう)できるコミュニティ通貨サービスだ。各地域で設定したテーマに基づいた体験(コミュニティ内での新たな繋がりなど)をコミュニティ通貨で利用・獲得できるように設計されている。

今回京都府丹後地域に「まちのコイン」を導入することで、丹後エリアへの移住者のつながりづくりを促し、地域での活躍の機会を増やすことで丹後への愛着を醸成し、定住率向上を目指すとのこと。なお丹後エリアは、近年移住者が増えている中、移住者が移住後に地域の中に知り合いを増やすきっかけが少なく地域との関係性が希薄になっているという課題を抱えているとのことだ。

なお京都府丹後地域で「まちのコイン」は、「コッペ」の通貨名で取り扱われる。

現在公開されている「コッペ」を「もらう」スポットには、携帯電話ショップの「スマホのちどり」があり、同スポットで「丹後愛あふれる名物社長を発見したら200コッペあげます」などがある。また「つかう」スポットとして、鍼灸qutrip宮津による「あなたにピッタリのツボと丹後の一押しスポットを教えます!」がある。

「まちのコイン」は2019年9月に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」で採択されたサービスで、現在では神奈川県鎌倉市や新潟県燕三条エリア、沖縄県石垣島、東京都内では下北沢や秋葉原など、20の地域でそれぞれ異なる通貨名で導入されている。

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参考:カヤック

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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