【取材】日本人ら開発のゲームブロックチェーン「Oasys」、メタマスクのコンセンシスと提携

「Oasys」がメタマスクのコンセンシスと提携

ゲーム特化ブロックチェーンのオアシス(Oasys)が、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのメタマスク(Metamask)の開発などを行うコンセンシス(ConsenSys)と、戦略的パートナーシップを締結したことが6月23日に分かった。

このパートナーシップには、オアシスのメインデベロッパーであり、日本でブロックチェーンゲーム事業を展開するdoublejump.tokyoも参画している。

オアシスが今回の提携を行なった理由は「アジアを中心にブロックチェーンゲームが急速に普及しているが、ゲームプレイのためのウォレットの開設含めたUXを改善するため」だとしている。具体的にUXは、シームレスなネットワークの切り替えやシンプルで分かりやすい取引状況と履歴の表示などを実現することで改善する方針とのことだ。

提携の一環として、コンセンシスはオアシスをインフラ面でサポートするとのこと。一方、オアシスはメタマスクを推奨ウォレットとすることでコンセンシスのサポートをしていくとした。今回の提携は、将来的にオアシス・ブロックチェーンゲーム専用のウォレット開発へ繋がる可能性があるのではとも推測できる。

Oasys Directorの森山大器氏は、次のようにリリースでコメントしている。

歴史を見ると革新的な技術は往々にしてゲームによって広まります。ユーザーは常に「楽しいこと」を求めて おり、革新的なものにも挑戦を行ってくれますが、新技術が故に障壁が多く、離脱してしまうことが多々見受けられます。昨今ブロックチェーンゲーム市場は急激に拡大したとはいえ、さらに普及させていくためには一般的なユーザーが期待するレベルまでUXを改善する必要があると考えます。今後ConsenSysと共同でゲームプレイに最適なインフラを整備することで、ブロックチェーンゲーム市場の成長に貢献してまいります。

Oasys Directorの森山大器氏へ取材

「あたらしい経済」編集部は、Oasys Directorの森山大器氏へ取材を行なった。

−−いまブロックチェーンゲームのマスアダプションの最大の障壁となっているUXは、何でしょうか?またそれに対して具体的にどう解決していくのでしょうか?

大きく分けて2つあると考えており、「(1)マスが楽しむには不十分なUX」と「(2)なんだか怖い」です。

(1)に関してはわかりやすい点で言うと、次の3つがあります。

1.walletをダウンロードする必要性があること
2.ガス代としてトークンを手に入れると言う必要性があること
3.最後に往往にして数分かかってしまうトランザクション

2~3に関してはOasysアーキテクチャを通じて高速トランザクション・無料のガス代を実現することで解決しており、1に関してはまさに今回Consensysと取り組むところではあるのですが、詳細は追々….と言うことにさせてもらえればと思います(笑)。

また(2)に関してはある程度経験を持った人でさえScamの被害に遭ってしまうこの業界ですので、仮想通貨を触ったことない方すれば、お金の匂いがする怪しい世界と見えており、打席にも立たない人が多くいると思われます。 その層の方々に対して、他のチェーンに比べOasysアーキテクチャを用いていることにより高いScam耐性を提供し、なおかつ安心安全の証としてIPの力を活用できることを目指しております。

オアシスについて

オアシスは「Blockchain for The Games」をコンセプトに独自のゲーム特化ブロックチェーンを開発する、今年2月8日に発足されたプロジェクトだ。

プロジェクトメンバーは、初期バリデーターとしての参加を発表したバンダイナムコ研究所の代表取締役社長である中谷始氏を含め、doublejump.tokyo 代表取締役CEOの上野広伸氏、gumi 創業者/Thirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏、セガ取締役副社長の内海州史氏やYield Guild Games 共同創業者のギャビー・ディゾン(Gabby Dizon)氏らが名を連ねる。

オアシスの開発しているブロックチェーンは、イーサリアムバーチャルマシーン(EVM)互換。具体的にはレイヤー1(Hub-Layer)とレイヤー2(Verse-Layer)技術を組み合わせた独自の「Oasysアーキテクチャ」を採用している。

ちなみに「Oasysアーキテクチャ」はPoS(Proof of Stake)をコンセンサスアルゴリズムに採用し、エコシステムの拡大と環境問題の双方に配慮された設計とのことだ。 そしてこの設計によって、ゲーマーは高速かつ手数料(ガス代)無料でのサービス体験が実現でき、ゲーム開発者はブロックチェーンを活用したゲーム内決済やNFTアイテムに関わるマルチチェーン対応、及び他ゲームとの連携が容易になるという。 

デザイン:一本寿和
images:iStocks/pgraphis

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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