オーケーコイン、機関投資家向けにデリバティブ取引提供へ

オーケーコインが機関投資家向けにデリバティブ取引提供へ

暗号資産(仮想通貨)取引所オーケーコイン(Okcoin)が、機関投資家向けにデリバティブ(金融派生商品)取引を提供することが5月10日分かった。

また同社は国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)に入会したことを同日併せて発表した。

ISDAはOTCデリバティブの効率的かつ着実な発展を促進するため、1985年にアメリカのニューヨークで設立されたデリバティブに関する世界的な組織。ISDAの基本契約は、伝統的な資産のデリバティブのために業界全体で使用されている。今回オーケーコインのISDAとの基本契約により、最良事例に沿った暗号資産商品を提供できるようになるとこのと。

ちなみにオーケーコインは暗号資産取引所としてISDAの会員となった3番目の取引所だ。暗号資産取引所として最初にISDAに入会したのは「FTX US」で第2号は「コインベース(Coinbase)」だ。

なおオーケーコインは、米国での取引で限定されているビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)以外の暗号資産についても、デリバティブ商品として提供する予定とのことだ。

オーケーコインのマネージングディレクター兼営業本部長イスカンダル・ヴァンブラルカム (Iskandar Vanblarcum)氏は「ISDAのマスタープロトコルは、伝統的な資産に関するデリバティブのために、(暗号資産)業界全体で使用されています。 我々の顧客は、暗号資産市場から利益を得るために、ISDAのような世界的に認められたテンプレートを必要としています」と述べている。

オーケーコインは今年後半に適格機関投資家向けにOTCデリバティブ商品を提供する予定としているが、その詳細についてはまだ明らかにしていない。

関連ニュース

米国デリバティブ規制当局トップ、暗号資産規制の中心的役割を担う方針示す

オーケーコイン、NFTマーケットプレイス立ち上げへ

オーケーコインとスタックスら、助成プログラム「ビットコインオデッセイ」立ち上げ

コインベースがFairX買収、米国でデリバティブ取引提供に向け

バイナンスが香港でデリバティブ商品提供を停止へ、欧州3ヵ国での対応に続き

参考:Okcoin
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Peera_Sathawirawong

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

【10/11話題】メタプラネットが今月3度目のビットコイン購入、ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへなど(音声ニュース)

メタプラネットが今月3度目のビットコイン購入、10億円相当追加で合計保有数748.502BTCに、ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへ、OPスタック採用、米SEC、カンバーランドDRWを無登録で暗号資産取引を行ったとして提訴、ユービーアイソフト、初のweb3ゲーム今月リリースへ。オアシス(OAS)のL2採用で、タイ、投資信託やプライベートファンドによる暗号資産関連商品への投資規制緩和へ、米決済ストライプが「Pay with Crypto」提供開始、、USDCとUSDPで支払い可能に、バビロン、ステーキング上限撤廃で約14億ドル相当のビットコイン集める

米決済ストライプが「Pay with Crypto」提供開始、USDCとUSDPで支払い可能に

決済インフラ提供の米ストライプ(Stripe)が、米ドルステーブルコイン「USDC」を決済通貨として利用できる暗号資産(仮想通貨)決済機能「ペイウィズクリプト(Pay with Crypto)」を提供開始した。「USDC」を発行する米サークル(Circle Internet Financial)の共同創業者兼CEOジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏が公式Xにて10月10日発表した