ウィズダムツリー現物ビットコインETF、米SECが非承認

現物ビットコインETF、米国2例目の非承認

米国ニューヨーク拠点の資産管理会社ウィズダムツリー(WisdomTree Digital Commodity Services)が申請していた、現物ビットコイン上場信託(ETF)が非承認となったことが分かった。

先月のヴァンエック(VanEck)の申請却下に続き、米国にて現物ビットコインETFが非承認となるのは2例目となる。

米証券取引委員会(SEC)が12月1日に公開した書類によると、このETFが非承認となった理由は「詐欺行為や相場操縦の防止と投資家の利益を保護するための要件を満たしていない」としており、ヴァンエックの申請に対し出した結論と同じものになっている。

ウィズダムツリーは今年3月11日にSECに対し、ビットコインETF「WISDOMTREE BITCOIN TRUST(BTCW)」の目論見書を提出。同ETFの上場が計画されているCboe BZX取引所が3月26日にSECに対しルール変更の提案をし、その後SECは審査段階へ進んでいたが、5月、7月とその判断を延期していた。

なおウィズダムツリーはイーサリアムETFについても5月に申請中で、そちらは現在SECが審査中だ。

また米国では10月に同国初となるビットコイン「先物」のETFが上場し、現在までに3件が承認を得て取引を開始している(プロシェアーズ、ヴァンエック、ヴァルキリー・インベストメント)。

関連ニュース

米SEC、ビットコインETF上場判断を延期

米国で再びビットコインETFが申請、WisdomTreeがSECへ目論見書提出

米国2件目のイーサリアムETF、SECへ申請

VanEckの現物ビットコインETFが最終回答で非承認、先物は16日より取引開始

参考:SEC
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・kieferpix

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/18題】TikTokのByteDance子会社がSui採用、ワールドコインが「World Chain」今夏ローンチへ

TikTokのByteDance子会社、ゲーム等のサポート事業に「Sui」採用、ワールドコイン(WLD)、独自のイーサリアムL2「World Chain」今夏ローンチへ、日銀、「中銀デジタル通貨」の連絡会議の中間整理を報告、EY、企業向け契約管理ソリューション「EY OCM」ローンチ。イーサリアム上で、ニュージーランド中銀、デジタル通貨の開発協議スタート

【4/17話題】アバランチ上にトークン化のホームエクイティローン、a16zが新ファンドで72億ドル調達など

米ホミウムが「ホームエクイティローン」をトークン化、Avalancheで発行、a16z、5つの新ファンドで72億ドル調達、オフチェーンラボ、新たな不正行為証明「Arbitrum BOLD」をテストネットローンチ、ペイパル、NFTの購入者と出品者を保護プログラムの対象外に、ソラナ上のDEX「ドリフト」、独自トークン「DRIFT」のエアドロップ実施へ、ドイツ連邦銀行とMIT、「中銀デジタル通貨」の共同研究