雑誌『TIME』がメタバース領域へ注力、イーサリアムも保有

雑誌『TIME』がメタバース領域へ注力

雑誌『TIME』の運営企業であるTIMEが、暗号資産運用企業ギャラクシー・デジタルと提携したことが11月18日に分かった。

『TIME』は今年初めにデジタル購読料の支払い手段として暗号資産の受け入れを開始しており、3つの『TIME』の表紙の独占シリーズをNFTとしてオークションで提供するなど、これまでも暗号資産領域に取り組んできている。

ギャラクシー・デジタルとの提携により、『TIME』は「TIME100 Companies Metaverse」部門を立ち上げ、メタバースに焦点を当てた週間ニュースレターも提供していくとのことだ。

また発表によれば、TIMEはパートナーシップの資金をギャラクシーデジタルよりイーサリアムのイーサ(ETH)で調達し、イーサをバランスシートで計上するという。

ギャラクシー・デジタルのCEO兼創設者であるマイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏は、発表にて次のようにコメントしている。

「今後10年間で、メタバースは世界経済においてますます重要な役割を果たすようになるでしょう。私たちの物理的な現実とデジタルな現実は、すでに区別がつきにくくなっています。

読者、クリエイター、そして好奇心旺盛な人々をメタバースに引き込み、その中で起きている膨大な変革を解明しようとしている中で、イノベーションを推進する象徴的なブランドである『TIME』と提携できることを楽しみにしています」

TIMEの社長であるキース・グロスマン(Keith A. Grossman)氏は、発表にて次のようにコメントしている。

「ギャラクシー・デジタルはメタバースとWeb3の大きな成長の可能性を真に理解しており、このチームは、この進化について従来の世界を教育する上で不可欠な役割を果たしています。

私は、メディアとメタバースの力を組み合わせて読者を教育し、より没入感のあるバーチャルな未来に向けて先駆的な取り組みを行う上で、このような先見性のある方々とパートナーを組めることを大変嬉しく思います」

参考:ギャラクシー・デジタル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Olga_Z・Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

21シェアーズ、複数暗号資産の指数ETF2本を米国でローンチ。「40 Act」初の事例

スイス拠点のデジタル資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、米国の投資家向けに、「イーサリアム(ETH)」「ソラナ(SOL)」「ドージコイン(DOGE)」などを含む複数の暗号資産の価格に連動するバスケット型の上場投資信託(ETF)を初めて立ち上げたと11月13日に発表した

フランクリン・テンプルトンのトークン化基盤「Benji Technology Platform」、カントンネットワークに展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)のトークン化基盤「ベンジ・テクノロジー・プラットフォーム(Benji Technology Platform)」が、カントンネットワーク(Canton Network)に展開された。カントンネットワークのブログで11月12日に発表された