インド、年末までに中銀デジタル通貨のパイロットプロジェクト開始か

インド、年末までにCBDCパイロットプロジェクト開始か

インドの中央銀行のインド準備銀行(RBI)が、年末までに中央銀行デジタル通貨(CBDC)パイロットプロジェクトを開始する予定であることが分かった。

インド準備銀行総裁のシャクティカンタ・ダス(SHAKTIKANTA DAS)氏が8月26日に米CNBCに出演して明かした。なおその取材内容はインド準備銀行の公式サイトにも掲載されている。

CBDCのパイロットプロジェクトに関して、同氏は「12月くらいまでには、何らかの試験的な活動を開始できるはずです。インド準備銀行だけでなく、世界的に見てもまったく新しいプロダクトなので、非常に慎重に取り組んでいます」と話している。

またそのシステムとして「分散型台帳技術(DLT)か中央集権型台帳かの選択を迫られています」とし、発行方法についても「ホールセールを採用して後から順次リテールに移行するのか、それともリテール+ホールセールで地域限定でもスタートするのか、その点を検討しています」、「通貨を中央銀行が直接発行するのか、それとも銀行システムを通じて発行するのか、これも検討中です」としている。

そして既にチームは動いており「今年の終わりには、おそらく最初のトライアルを始められる状態になっているでしょう」と話している。

またインドにおける暗号資産に関する規制についてシャクティカンタ・ダス氏は「インド準備銀行では、金融の安定性の観点から、民間セクターの暗号資産に大きな懸念を抱いています。金融の安定性に影響を与えるリスクは非常に多く、私たちは政府と懸念を共有しています。ですから、政府はこの点について必要な政策決定を行うでしょう」ともコメントしている。

参考:インド準備銀行
デザイン:一本寿和
images:iStocks/GEMINI-PRO-STUDIO・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道