米国連邦保安局、アンカレッジをカストディパートナーに任命

米国連邦保安局、アンカレッジをカストディパートナーに任命

デジタル資産カストディ企業アンカレッジ(Anchorage)が、米国司法省の法務執行を担う米国連邦保安局(USMS)よりカストディパートナーに任命されたことを7月28日に発表した。

アンカレッジは米国連邦保安局にカストディ、清算、会計処理、顧客管理、監査コンプライアンス、ウォレットの作成、暗号資産の没収プロセスに関連する将来的な予測を含む、一連の暗号資産サービスを提供する責任を負うことになる。

また米国連邦保安局の具体的な任務は、連邦犯罪の金銭的な誘因を取り除き、組織的な犯罪活動を解体することで、公共の安全と安心を高めることのようだ。

米国連邦保安局は主に連邦犯罪の収益、または連邦犯罪を促進するために使用されている資産の押収・没収することで目的を達成している。そしてアンカレッジは米国連邦保安局の資産没収部門と密接に関わることとなる。

アンカレッジはカストディーパートナーに任命されたことに関して、次のようにブログで説明している。

当社は設立当初から、デジタルアセット分野における消費者保護とコンプライアンスの推進を訴えてきました。私たちのチームを誇りに思うと同時に、米国司法省から信頼されるデジタルアセットプラットフォームに選ばれたことを信じられないほど誇りに思っています。

参考:アンカレッジ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/alphaspirit・grynold

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

BNY、ステーブルコイン準備金専用マネーファンドを提供開始

米金融サービス大手バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)が、ステーブルコイン発行者向けの準備金運用に特化したマネーマーケットファンド「バンク・オブ・ニューヨーク・ドレファス・ステーブルコイン・リザーブ・ファンド(BNY Dreyfus Stablecoin Reserves Fund:BSRXX)」を提供開始すると11月13日に発表した

ジェフリー・エプスタイン、暗号資産税制への影響力行使を模索していたか。財務省への働きかけも=報道

米国で未成年者人身売買などの罪で起訴され、2019年に収監中に死亡した金融実業家ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)氏が、2010年代後半に暗号資産(仮想通貨)政策や税制をめぐる議論に関与していたことが、米議会が公開した新たなメール群から明らかになった