マイケル・ジョーダンやショーン・メンデスも出資、「NBA Top Shot」運営のDapper Labsが約330億円の資金調達

マイケル・ジョーダンやショーン・メンデスも出資、「NBA Top Shot」運営のDapper Labsが約330億円の資金調達

「NBA Top Shot」やブロックチェーン「Flow」を開発しているダッパーラボ(Dapper Labs)が約330億円(3億500万ドル)の資金調達を完了したことを発表した。企業評価額は約2,800億(260億ドル)となっている。

「NBA Top Shot」は、オープンベータ版を開始して5ヶ月で、約520億円(約5億ドル)のコレクターズアイテムが売買され、80万人以上の登録アカウント、少なくとも1つのNFTを持つ338,000人以上の顧客、300万件以上の取引が行われているとのこと。

この資金調達をリードしたのはコーチュー・マネジメント(Coatue Management)だ。コーチュー・マネジメントはフィリップ・ラフォン(Philippe Laffont)氏が率いるテクノロジーに特化したグローバル投資ファンド。Alibaba、Facebook、Netflix、Amazon、Twitterなど有名企業に投資してきてきた実績がある。

今回ダッパーラボへ投資を行ったのは、NBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダン氏をはじめ、ケビン・デュラント、アンドレ・イグダーラ、カイル・ローリー、スペンサー・ディンウィディ、アンドレ・ドラモンド、アレックス・カルーソ、マイケル・カーター・ウィリアムス、ジョシュ・ハート、ウドニス・ハスレム、ジャベール・マギー、クリス・ミドルトン、ドマンタス・サボニスなどのNBA現役選手やファンド。

またアシュトン・カッチャーとガイ・オザリーのサウンド・ベンチャーズ、ウィル・スミスと本田圭佑のDreamers VC、ショーン・メンデスとアンドリュー・ガートラーのAG Ventures、シェイ・ミッチェル、2チェインズなど、エンターテインメントや音楽界の大物たちも参加。

その他、a16z、The Chernin Group、USV、Version One、Venrockなどの投資家も参加した。

そしてこのラウンドの追加投資家はティム・ベッカム、ノーラン・アレナドなどのMLB選手、NFL選手。ケン・クローリー、トーマス・デイビス、ステフォン・ディグス、ディー・フォード、マルコム・ジェンキンス、ロドニー・マクロード、ジョーダン・マシュー、デビン・マコーティ、ジェイソン・マコーティ、DKメトカーフ、タイロッド・テイラー、トレント・ウィリアムズなどのNFL選手、ヴィヴェック・ラナディヴ(キングスなどのチームオーナー、著名なスポーツ投資家であるBolt Venturesなどだ。

調達資金は、Dapper Labsチームの規模を拡大し、「NBA Top Shot」のビジョンを構築し続け、他のスポーツにもプラットフォームを拡大し、新世代のクリエイターがNFTを含むブロックチェーン技術を使って魅力的な体験を開発するのを支援するために使用される。

Dapper Labs社のCEOであるロハム・ガレゴスルー(Roham Gharegozlou)氏は「NBA Top Shotが成功したのは、バスケットボールのファンダメンタルを利用しているからであり、人々が自分の好きなチームや選手とつながるための、よりエキサイティングな新しい方法なのです。私たちは、他のスポーツリーグにも同じような魔法をかけたいと思っています。NFTは、広告やスポンサーシップよりもはるかにファンに利益をもたらす、メディアの新しいモデルを実現します」と述べています。

サーティファイブ・ベンチャーズの共同設立者であるケビン・デュラント氏は「NBA Top Shotは、新しい技術がメディアとスポーツファンの状況をいかに迅速に変化させるかを示す、これまで見た中で最も優れたデモンストレーションの一つです。Flow Blockchain上で起こっているすべてのことの進展を追い、ボードルームとのプラットフォームを使って、新しい方法でファンとつながることに興奮しています」とコメントしている。

Dapper LabsのCTOであり、CryptoKittiesのベースとなった最初のnon fungibleトークン規格を作成したディーター・シャイリー(Dieter Shirely)氏は「NFTは、誰もが永遠に使えるユニークなデジタルアイテムを初めて作ることができ、顧客が望む場所でさまざまな製品に持ち運ぶことができます。NFTは、ゲームやデジタルワールドにおいて、人々に初めて本当の所有権を与えるものです。Flowのようなブロックチェーン上で、NFTはインターネットをより良く再配線することができます」と述べている。

編集部のコメント

Flowのメインネット上ですでに稼働しているプロダクトには、ビジュアルアーティストのベン・マウロ(Ben Mauro)氏が200万ドルのコレクションカードを瞬時に完売させたアートマーケットプレイス「Viv3」、ウォレットソリューション提供「Blocto」

参考:リリース原文

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStokcs/pgraphis・ChrisGorgio)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道