米暗号資産運用サービスBlockFiが約370億円の資金調達、企業評価額は約3,300億円に

米暗号資産運用サービスBlockFiが約370億円の資金調達、企業評価額は約3,300億円に

米暗号資産(仮想通貨)運用サービス企業のブロックファイ(BlockFi)が、シリーズDラウンドで約370億円(3億5000万ドル)の資金調達を完了したことを発表した。

このラウンドは、過去2年間に行われた3回のラウンドの合計約120億円(1億ドル)に続くものだ。そしてブロックファイの企業評価額は約3,300億円として資金調達が行われた。

このラウンドに参加した投資家は合計22社だ(詳細下部)。

集めた資金は、既存のブロックファイのプロダクトを改良や新たな市場への拡大を行うために利用される。また企業買収のための資金としても活用する予定とのことだ。

具体的には「(1)暗号資産レンディングの利回り率を高めること(2)ブロックファイ上でビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、複数のステーブルコインなどを直接売買を可能にすること(3)プラットフォーム上のデジタル資産の価値を担保とした米ドル建て融資の実行」などがリリースに記載されている。

ブロックファイのCEO兼共同創業者であるザック・プリンス氏は「シリーズCを完了してから半年足らずの間に、ビットコインをはじめとするデジタル資産は、多くの投資家のポートフォリオや、より広範な金融市場において中心的な役割を担うようになりました。

デジタル資産が金融の未来であるという当社の確信は、2020年に前年比10倍、2020年末から2倍以上に成長した当社の顧客基盤によって裏付けられました。デジタル資産は今後も金融を民主化し、インフレや拡張的な金融政策に対するヘッジとして機能し、金融技術の革新と金融サービスへのアクセスを促進します」とコメントしている。

ブロックファイのオペレーション担当上級副社長兼共同設立者であるフローリ・マルケス氏は「ブロックファイの目標は、常に暗号資産のマスアダプションを促進することでしたが、日を追うごとに、まさにそれが起こっていることを証明しています。

私は市場の需要に応えるために新しい専門家や製品を迅速に追加したことを非常に誇りに思っており、今後も人材や製品を追加していくことに興奮しています」とコメントしている。

今回の投資家は、Bain Capital Ventures、DST、Pomp Investments、Tiger Global、Susquehanna、Bracket Capital 、Paradigm、Valar Ventures 、Morgan Creek Digital、Akuna Capital、PJC、Hudson River Trading、ParaFi Capital、Jump Capital、Pacific Century Group 、Gaingels、Third Prime 、Kenetic Capital 、CMS Holdings、Breyer Capital、The Venture Collective、Castle Island Venturesの22社。

編集部のコメント

あたらしい経済編集部は2019年8月にブロックファイの創業者兼CEOのザック・プリンス氏へ取材を行っています。是非とも聞いてください。
記事:ブロックファイは既存金融の課題をクリプトでどう解決するか?(Block Fi CEO and Founder Zac Prince) 

参考:blockfi.com

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStocks/Abscent84・Максим-Ивасюк)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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