イングランド銀行総裁が中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行検討について発言

イングランド銀行総裁が中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行検討について発言

イングランド銀行(Bank of England:BOE)の総裁であるAndrew Bailey(アンドリュー・ベイリー)氏が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行について検討をしているという発言をしたことが、7月13日にブルームバーグが報じた。このベイリー総裁の発言は13日に行われた学生とのウェビナーイベントにて述べられたものだ。

またベイリー総裁は「私はBOEが何らかのデジタル通貨発行に向かっていると考えています」「デジタル通貨に関する問題は非常に大きな問題となるでしょう」ともコメントをしたとのことだ。

編集部のコメント

イングランド銀行は2020年1月にカナダ銀行、日本銀行、欧州中央銀行、スウェーデンリクスバンク、スイス国立銀行の5つの中央銀行とグループを作り、潜在的なCBDCのユースケースの調査を開始しています。

3月にイングランド銀行(BOE)は「Central Bank Digital Currency、Opportunities, challenges and design」というCBDCの利用機会とリスクについての調査レポートを発表しています。BOEの当時総裁だった(3月16日より現職ベイリー氏に交代)Mark Carney(マーク・カーニー)氏は今後のCBDCが重要になる可能性と消費者が預金をCBDCに移動すると、CBDCが市中銀行の融資を進める能力に影響を与え、問題が生じる可能性があることをコメントし、「CBDCは金融の安定性と中央銀行の金融政策をコントロールする能力に影響を与える可能性があります」とコメントをしています。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/stockdevil・Guzaliia-Filimonova・Tuadesk)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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