チャールズ・シュワブ、暗号資産現物取引にSOL・AVAX・LINK追加へ

シュワブ・クリプトの取扱銘柄を5銘柄へ拡大予定

米金融大手チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)が、暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービス「シュワブ・クリプト(Schwab Crypto)」に、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、チェーンリンク(LINK)の3銘柄を追加する計画を8月27日に発表した。

チャールズ・シュワブは、証券仲介や資産運用、銀行、カストディなどの金融サービスを提供する米金融大手だ。今年7月末時点で約3,990万のアクティブ証券口座を抱え、顧客資産は約13兆400億ドル(約2,078.8兆円)に上る。

今回発表された3銘柄は今後数カ月以内に追加され、シュワブ・クリプトの口座を通じて売買できるようになる予定だ。現在はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の直接取引に対応しており、今回の追加によって取扱銘柄は計5銘柄に拡大する。

シュワブ・クリプトの口座および暗号資産関連商品は、チャールズ・シュワブ傘下の銀行チャールズ・シュワブ・プレミア・バンク(Charles Schwab Premier Bank, SSB:CSPB)が提供する。シュワブ・クリプトの口座は顧客の証券口座と連携するが、暗号資産を保有するための口座は証券口座とは別に設けられる。

顧客が保有する暗号資産のカストディ(保管)はCSPBが担う。CSPBは暗号資産のサブカストディ(再保管)と取引執行に、ブロックチェーンインフラ企業パクソス(Paxos)のサービスを利用している。

シュワブ・クリプトはこうした仕組みにより、既存の証券・銀行サービスと並べて暗号資産を直接取引できる環境を提供している。

同社は今後も、シュワブ・クリプトで取り扱う暗号資産やその他のデジタル資産を追加する計画だ。

今年5月にBTCとETHの現物取引を開始

シュワブ・クリプトは、チャールズ・シュワブの顧客が暗号資産を直接売買できるサービスだ。同社は今年4月に同サービスの提供計画を発表し、5月から個人顧客向けに段階的な提供を開始した。

チャールズ・シュワブはそれ以前から、暗号資産の現物上場取引商品(ETP)や暗号資産先物、現物暗号資産ETPのオプション、暗号資産関連ETFなどを通じて、顧客にデジタル資産への投資手段を提供してきた。

これらの商品では、顧客は暗号資産そのものを直接売買するのではなく、ETPや先物などの金融商品を通じてデジタル資産へ投資する。一方、シュワブ・クリプトではBTCやETHそのものを直接売買できる。今回の3銘柄追加は、今年5月にBTCとETHで開始した現物暗号資産取引の対象をSOL、AVAX、LINKまで広げるものとなる。

シュワブ・クリプトでは、暗号資産を株式などの従来型金融商品と並べて確認し、取引できる。ウェブサイト「Schwab.com」やモバイルアプリ「Schwab Mobile」、取引プラットフォーム「シンクオアスイム(thinkorswim)」から利用可能だ。

暗号資産取引の価格設定は、各取引のドル建て金額に対して75ベーシスポイント(0.75%)となっている。

またチャールズ・シュワブは今年4月、シュワブ・クリプトの取扱暗号資産を追加する計画を明らかにしていた。同社は、暗号資産の入出庫に対応する送受信機能も追加する予定だ。

チャールズ・シュワブは今回の3銘柄追加について、顧客需要に沿った実績のある暗号資産を対象に、デジタル資産サービスを慎重に拡大する計画の一環と説明している。

同社のデジタル資産部門責任者ジョー・ビエトリ(Joe Vietri)氏は、今回の拡大により、顧客はシュワブで利用する投資・銀行サービスと並行して、デジタル資産への配分を構築するための選択肢を増やせると述べた。

また同氏は、顧客になじみのある暗号資産へのアクセスを提供する方針を示した。さらに、顧客が暗号資産をより広い投資目標の中で位置付けられるよう、教育やツール、情報、サポートも提供すると説明した。

参考:チャールズ・シュワブ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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