カルダノ次期大型アップグレード「ダイクストラ」、リニア・レイオスとペラスを2段階導入へ

リニア・レイオスは2026年Q4目標、ペラスは2027年Q2目標

カルダノ(Cardano)の技術開発やガバナンスを支援する会員制組織インターセクト(Intersect)が、次期大型プロトコルアップグレード「ダイクストラ(Dijkstra)」の段階的な導入計画を公開している。同組織公式サイトでは、関連文書を8月16日時点で確認できる。

ダイクストラは、カルダノの新たな台帳時代(Era)へ移行する大型プロトコルアップグレードだ。今回の計画では、その中でもネットワークの処理能力向上と取引確定時間の短縮につながる2つの主要機能を段階的に導入する。具体的には、第1段階で「ウロボロス・リニア・レイオス(Ouroboros Linear Leios)」、第2段階で「ウロボロス・ペラス(Ouroboros Peras)」を有効化する予定だ。

レイオス(Leios)は、カルダノのスケーリングを目的として以前から研究が進められてきた次世代プロトコルだ。今回導入するリニア・レイオス(Linear Leios)は、より完全なLeiosに先立ち、Leiosが目指す処理能力向上の一部を実現する仕組みとなる。リニア・レイオスでは、カルダノのセキュリティ保証を維持しながら、ネットワークが単位時間あたりに処理できるトランザクション数を増やすことを目指す。

一方、ペラス(Peras)は、取引の確定をより速くするためのアップグレードだ。ブロック生成方法自体は変更せず、ブロックが不可逆と判断されるまでの時間を短縮する仕組みとなる。

インターセクトは、今回2段階で導入する理由について、新たな台帳時代への移行が必要な大きな変更と、ダイクストラ時代の中で後から有効化できる機能を分けるためと説明している。具体的には、第1段階でダイクストラへのハードフォークを実施し、リニア・レイオスを有効化する。同時に、第2段階でペラスを有効化するために必要なブロック構造やプロトコルパラメーターも、あらかじめ組み込むとのことだ。また第1段階では、リニア・レイオスに加え、入れ子型トランザクション(Nested Transactions)や新たなスクリプトタイプ、Plutus V4関連機能なども導入する予定だ。

第1段階のコード完成目標は2026年第4四半期、第2段階は2027年第2四半期とのことだ。ただし、今回示された日程はコード完成およびメインネット投入に向けたベンチマーク済みリリースの目標時期であり、テストネットでの検証やオンチェーンガバナンスによる承認期間は含まれていない。実際のメインネットハードフォーク時期は現時点で未定とのことだ。

参考:インターセクト
画像:PIXTA

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渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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