NYSE運営ICEとOKXが合弁会社設立、トークン化株式や先物市場へのアクセス提供へ

ICEとOKXが合弁会社設立

ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange:NYSE)を運営するインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange:ICE)と暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、トークン化された金融商品およびデジタルネイティブな金融商品の次世代インフラ構築に向けた合弁会社の設立を6月22日に発表した。

発表によると、両社は50対50の出資比率で合弁会社を設立するという。同合弁会社は、一定の規制当局による承認を前提として、米国登録ブローカーディーラーおよび先物取次業者(FCM)として運営される見込みとのこと。これにより同合弁会社は、OKXの米国内外の利用者に、ICEの先物市場およびNYSE上場株式のトークン化市場へのアクセスを提供することを目指す。

また同合弁会社では、規制に準拠したブロックチェーン活用型市場に関する隣接領域の事業機会についても検討するとのことだ。

同合弁会社は、ICEとアンドリュー・M・クオモ(Andrew M. Cuomo)元ニューヨーク州知事が共同で主導する。クオモ氏はニューヨーク州第56代知事やニューヨーク州司法長官、米住宅都市開発長官を歴任した人物で、2023年からOKXと協力している。

クオモ氏は発表で、「金融市場の次の章は、イノベーションと政府規制がどれだけうまく共に前進できるかによって決まる」と述べた。また今回の提携について、OKXのブロックチェーン技術とICEの市場インフラを組み合わせることで、より近代的で透明性が高く、強靭な金融システムの構築を目指すと説明している。

なおICEとOKXは今年3月に戦略的提携を発表していた。その際、ICEはOKXへの戦略出資を行うとともに、OKX利用者によるICE先物市場およびNYSEのトークン化株式市場へのアクセス提供を目指す方針を明らかにしていた。今回の合弁会社設立は、その取り組みを進めるものとなる。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事

【6/22話題】イーサL2「Taiko」でチェーン状態検証機構の侵害、フェンタニル不正輸出組織が日本拠点で暗号資産詐欺に関与かなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

フランクリンテンプルトン、株式配当をビットコイン関連投資に再投資する指数連動ETF2本を申請

米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)系のフランクリン・テンプルトンETFトラスト(Franklin Templeton ETF Trust)が、株式配当をビットコイン(BTC)配分に再投資する指数連動ETF(上場投資信託)2本に関するフォームN-1A(Form N-1A)の事後効力発生修正届出書を、米SEC(証券取引委員会)へ6月18日付けで提出した

3〜9ヶ月以内にイーサリアムのコア開発資金が危機か、元財団貢献者が警告

イーサリアム財団(Ethereum Foundation:EF)の元コントリビューターであるトレント・ヴァン・エップス(Trent Van Epps)氏が、イーサリアム(Ethereum)のコア開発を支える資金基盤に構造的な課題があるとして、今後3〜9カ月以内に「ゆっくりと進行する資金危機(slow-burning funding crisis)」に直面するリスクがあるとの見解を6月18日に示した