PaywardがReapと買収最終契約
米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)運営元のペイワード(Payward)が、法人向け決済インフラ企業リープ(Reap)を買収する正式契約を締結したと5月7日に発表した。
買収額は現金と株式の組み合わせで最大6億ドル(約942億円)とのこと。この取引では、ペイワードの企業評価額が200億ドル(約3.1兆円)と評価されたという。また、同取引は通常の完了条件と規制当局の承認を前提としており、今年下半期に完了する見込みとのこと。
リープは、カードネットワーク、従来型金融の決済レール、ステーブルコインネイティブの決済をAPI基盤でつなぐ決済インフラ企業だ。同社は法人カード発行、カードプログラム、クロスボーダー支払い、トレジャリー管理を支援している。
ペイワードは今回の買収により、自社が提供するB2Bインフラ基盤ペイワードサービシーズ(Payward Services)に、リープのカード発行、クロスボーダー決済、ステーブルコインを活用したトレジャリー管理機能を組み込む予定だという。同基盤ではペイワードが、暗号資産取引、カストディ(保管)、トークン化資産、オン・オフランプ、デリバティブ関連機能を提供している。
また買収完了後は、リープのカード発行とクロスボーダー決済機能が、ペイワードサービシーズの提携先にも提供される予定とのこと。さらにリープは、ペイワードのエコシステム内で独立したプラットフォームとして運営を続ける。同社の共同創業者兼CEOダレン・グオ(Daren Guo)氏率いる経営陣、ブランド、営業体制も維持されるという。
グオ氏は今回の買収について、「世界のステーブルコインと暗号資産カード市場が年間180億ドル(約2.8兆円)を超えており、リープの2025年の収益と取扱高はほぼ3倍になった」と発表にて述べた。
ちなみにペイワードは5月8日、米通貨監督庁(OCC)に対し、連邦信託会社(ナショナル・トラスト・カンパニー)認可の申請を行った。この申請が承認されれば、ペイワードは「ペイワード・ナショナル・トラスト・カンパニー(Payward National Trust Company:PNTC)」を設立し、OCC監督下で主にデジタル資産向けの受託カストディ業務などを提供する予定だ。
Kraken parent @Payward is acquiring Reap, a payments infrastructure company connecting card networks, traditional finance rails, and stablecoin-native settlement into a single platform.@reapglobal expands @PaywardServices with globally regulated card issuance and stablecoin… pic.twitter.com/A3mf9p8thY
— Kraken (@krakenfx) May 7, 2026
参考:クラーケン
画像:PIXTA