Alpacaが欧州株取引サービス開始
日本人2名が共同創業の米証券インフラ企業アルパカ(Alpaca)が、欧州株取引サービスを開始し、ドイツ証券取引所(Deutsche Börse)の電子取引システム「クセトラ(Xetra)」上場銘柄の取引対応を4月21日に発表した。
アルパカ提供の欧州株取引サービスは今後、ユーロネクスト(Euronext)傘下市場や英ロンドン証券取引所(London Stock Exchange:LSE)への対応も予定されているとのこと。アルパカは、同社の提携先が複数市場で投資サービスを提供する際の執行・カストディ(保管)・決済を担うという。
同サービスの欧州展開は、アルパカが英国・EU(欧州連合)でAPI型投資インフラ展開の英ウェルスカーネル(WealthKernel)を買収完了したことで可能になったものだ。買収額は明らかにされていない。なお、両社は買収の意向を2025年7月10日に発表していた。
アルパカはこの買収完了により、ウェルスカーネルが保有する英国とEUで認可済みのブローカレッジとカストディ基盤を取り込んだとのこと。 また、ウェルスカーネルはアルパカヨーロッパ(Alpaca Europe)として事業を継続するという。アルパカヨーロッパのCEOには、ウェルスカーネルのCEOだったカラン・シャンムガラジャ(Karan Shanmugarajah)氏が就任したとのことだ。
アルパカは、株式、ETF(上場投資信託)、オプション、債券、暗号資産(仮想通貨)などの取引インフラを開発・提供し、米国と日本を含む複数国で証券ライセンスを保有する企業。同社は1月14日、シリーズDの資金調達ラウンドにおいて1億5,000万ドル(約237.8億円)を調達し、企業評価額が11.5億ドル(当時約1,823億円)に達し、ユニコーン企業になったと発表した。
また同社は2025年10月より、トークン化米国株・ETFを24時間現物で発行・償還可能にするインフラ層「ITN(Instant Tokenization Network)」を提供開始。さらに、同社はトークン化株式の裏付けとなる米国株・ETFの清算・カストディサービスを提供している。
なおITNはソラナ(Solana)を独占決済チェーンとし、「xストックス(xStocks)」提供のバックド(Backed)やオンドファイナンス(Ondo Finance)、ディナリ(Dinari)といった株式トークン化プロダクト提供企業やマーケットメイカーのDRWがローンチパートナーとなっている。
同社が2025年12月に公表したデータによると、トークン化事業でのカストディ残高は4.8億ドル(約765億円)を超え、トークン化米国株・ETFの市場シェアは94%に達したとのことだ。
Alpaca is expanding our presence in Europe with the acquisition of @WealthKernel completed!
— Alpaca (@AlpacaHQ) April 21, 2026
This is a major milestone in empowering fintechs and financial institutions to build and scale investment products across the entire continent:
✅ Regulated European Presence:… pic.twitter.com/Xa5qfQwXoW
参考:アルパカ
画像:PIXTA