英財務省、HSBCのブロックチェーン「Orion」でデジタル国債発行の実証へ

英財務省がHSBCのOrionでデジタル国債発行実証へ

英財務省が、トークン化(デジタル)国債のパイロット発行に向け、香港大手銀行HSBCのブロックチェーン基盤を採用した。2月12日に発表された。これにより英国はG7諸国の中でブロックチェーン技術を用いた国債発行検討において先行する形となる。

2024年に発表された英国の「デジタル英国債(Digital Gilt Instrument:DIGIT)」パイロット事業は、分散型台帳技術(DLT)が資本市場の効率化や金融機関のコスト削減にどうに寄与し得るかを検証する。政府が新技術を用いてギルト(英国債)をいつ発行する計画なのかは不明だ。

HSBCの市場・証券サービス部門グローバル責任者であるパトリック・ジョージ(Patrick George)氏は声明で、同行が、ギルト市場の発展と英国経済全体の成長を支援できることを「喜ばしく思う」と述べた。

ジョージ氏は、同行のブロックチェーン基盤「オリオン(Orion)」には他国・他地域で成果を上げてきた「確かな実績」があると説明。政府、中央銀行、金融機関、企業の各分野で、世界で累計35億ドル(約5,366億円)超のデジタル債券発行を実現してきたという。

また英国政府は声明で、DIGITパイロットに関する法務サービスの提供先として、アシャースト(Ashurst)を選定したと明らかにした。

伝統的資産をブロックチェーン上で発行することへの関心が世界的に高まっている一方、トークン化された債券の規模は市場全体では依然としてごく一部に留まっている。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
UK picks HSBC as platform provider for its digital bond pilot issuance
(Reporting by Muvija M and Phoebe Seers; editing by Sarah Young and Rashmi AIch)
参考:英財務省HSBC
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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