グーグルファイナンスが「Kalshi」と「Polymarket」の予測市場データ統合

グーグルファイナンスが予測市場データにも対応

米グーグル(Google)が、金融情報サービス「グーグルファイナンス(Google Finance)」に予測市場データを統合したと11月6日に発表した。

これによりオンチェーン予測市場「ポリマーケット(Polymarket)」および米CFTC(商品先物取引委員会)登録市場「カルシ(Kalshi)」の市場確率が直接グーグルファイナンス上で閲覧可能となるという。GDP成長率、政策金利、選挙結果など将来イベントに対する市場予測が、従来の金融指標と並んで提供される。

予測市場データはまず実験的提供として順次ローンチされるとのこと。ユーザーは「2025年のGDP成長率は?」などの自然文クエリを入力することで、市場が織り込む確率とその推移を確認できるという。

なお今回の拡張では、調査支援機能「ディープサーチ(Deep Search)」も導入される。投資テーマに関する複合的な質問を入力すると、グーグルの大規模AIモデル「ジェミニ(Gemini)」が検索・分析を行い、引用付きの要点整理を生成する仕組みだ。ディープサーチは今後数週間かけて順次提供され、グーグルAIプロ(Google AI Pro)およびAIウルトラ(AI Ultra)で高い利用枠が提供されるとのこと。

さらに企業決算に関して、決算説明会のライブ音声配信、リアルタイムの自動文字起こし、決算要点のAIによる整理などが提供される。決算情報の把握を、ニュース・分析・市場反応とあわせて1画面で完結させることを目的とする。

また従来米国限定で提供されていた新しいグーグルファイナンスが、今週よりインドでも提供開始された。対応言語は英語およびヒンディー語で、その他地域への展開は順次拡大予定とのことだ。

参考:グーグル
画像:PIXTA

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