英財務相と米財務長官、デジタル資産と資本市場における連携協議=報道

業界における国際協力のひな型に

レイチェル・リーブス(Rachel Reeves)英財務大臣とスコット・ベッセント(Scott Bessent)米財務長官が、デジタル資産と資本市場における大西洋横断の連携強化に向けた取り組みについて9月16日に協議したようだ。関係者の話として、フィナンシャル・タイムズ(FT)が9月17日に報じた。

今回の構想は、暗号資産企業のコインベース(Coinbase)、サークル(Circle)、リップル(Ripple)、および大手銀行のシティ(Citi)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)、バークレイズ(Barclays)などが参加した会議で議論された。

英国の暗号資産業界団体(Cryptoasset Business Council)は、英米政府間の協力枠組みである英米テックブリッジ(Tech Bridge)に対し、ブロックチェーン技術やステーブルコインを中核技術として政策に組み込むよう9月12日に要望していた。

今回の協議の場は、この動きを受けて、設定されたという。

リーブス財務大臣は、規則の整合性を高めることで、英国企業が世界でも最も流動性の高い金融市場へのアクセスを拡大し、英国への米国の投資をさらに呼び込むことを期待しているという。

リップルの英国・欧州マネージングディレクターを務めるキャシー・クラドック(Cassie Craddock)氏は、ザ・ブロック(The Block)に寄せた声明の中で、計画されている協力について「業界における国際協力のひな型となる可能性がある」とコメント。

さらにクラドック氏は、「世界有数の金融センターとしての地位を築いてきた英国では現在、デジタル資産とイノベーションのハブとなる態勢も整いつつある」とし、「英国と米国の国際協力が強化されることで、ブロックチェーン技術の経済的潜在力が両国でさらに解き放たれることになるだろう」と述べている。

参考:FT報道The Block報道
画像:PIXTA

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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