Uniswap創設者がテストトークン「HayCoin」をバーンし、価格急騰

ヘイデン・アダムス氏が「HayCoin」のほとんどをバーン

大手DEX(分散型取引所)のユニスワップ(Uniswap)創設者ヘイデン・アダムス(Hayden Adams)氏が、過去にテストトークンとして発行していた「ヘイコイン:HayCoin(HAY)」の総供給量のうち99.99パーセントを10月21日にバーン(焼却)した。それにより「ヘイコイン」の価格が急騰した。

「ヘイコイン」は、アダムス氏が2018年にユニスワップの当時のプロトコル「ユニスワップv1(Uniswap v1)」の流動性プールをテストするために発行したトークンだ。当時はイーサリアム(Ethereum)のガス代は安く、メインネットでテストが実行できたため、「ヘイコイン」はメインネットで発行されたとのこと。

その後同トークンは「ユニスワップv1」から「ユニスワップv2(Uniswap v2)」へプロトコルを移行するコントラクトのテストでも利用されていた。

なお同トークンのアイコンは、アダムス氏をモチーフにしたものとなっている。

現在同トークンはミームコインとして取引がされており、これまでは発行量のうち99.99パーセントがアダムス氏のウォレットに保有されていた。

アダムス氏は自身のX(旧ツイッター)で「結局のところ、私は人々がミームしたり投機したりするトークンのほぼ全供給量 (~99.99 %)を所有することに不安を感じたので、全額をウォレットに入れて燃やすことにしました」と述べた。

また同氏は「はっきり言っておきますが、私は今後関与するつもりはなく、財布の中のHAYはすべて燃やしてしまったので、それについて推測するのは愚かだと考えています」とも述べている。

またアダムス氏は、トークンのアイコンを同氏に関係ない画像にすることを希望しており、同氏の写真が利用された場合は画像の削除を検討するとしている。

「ヘイコイン」はバーンが行われた後に価格が急騰しており、現在でもバーンが行われる前に比べて約4.4倍の価格である1HAY約306万ドルで取引が行われている。

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デザイン:一本寿和
images:iStock/OlgaMiltsova・dalebor

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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