FTXがチリーズと提携、インテルとガラタサライのファントークン上場

暗号資産デリバティブ取引所FTXとチリーズ提携

ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営するチリーズ(Chiliz)が、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所FTXとの提携を9月14日発表した。

この提携によりFTXは「Socios.com」で発行するスポーツチームのファントークンの上場をサポートしていくとのこと。なおすでにイタリアセリエA加盟のインテルのファントークン「$INTER」とトルコプロサッカーリーグのスュペル・リグに加盟するガラタサライSKのファントークン「$GAL」の2銘柄がFTXに上場しており、両銘柄ともにUSDとの取引ペアにて取り扱いされている。

また他チームのファントークンの上場も近日中に続けて実施されるとのこと。それには仏プロサッカーリーグのリーグ・アン加盟のパリ・サンジェルマンの「$PSG」、英プレミアリーグ加盟のマンチェスター・シティの「$CITY」、スペインのラ・リーガ(リーガ・エスパニョーラ)加盟のFCバルセロナの「$BAR」の銘柄の名前があげられている。

チリーズは現在欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。またサッカーに留まらず、北米ではNBA:バスケットボール、NHL:ホッケーのチームや総合格闘技団体のPFLとUFCとも提携しており、韓国やインドのスポーツチームとの提携など国・ジャンルを問わず展開を進めている。

今まで「Socios.com」が発行する一部のファントークンのみがバイナンスなどの取引所で上場していた。しかし、9月10日にもパリサンジェルマンの「$PSG」がCrypto.comで上場するなど、最近ではファントークンが他の取引所で扱われる例が増えてきた。今後、「Socios.com」上のみの取り扱いで発行済みのファントークンがFTXをはじめ多くの取引所で上場していけば、有名スポーツチーム等のファントークンというジャンルの盛り上がりは加速するかもしれない。

「Socios.com」とは

「Socios.com」はチリーズのブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。それによりスポーツチームは資金調達でき、またファンはファントークンを購入することでチームが行う投票企画に参加できる権利や、グッズなどを入手できる権利などを取得できる仕組みとなっている。なおファントークンの購入には、プラットフォーム上の通貨である暗号資産(仮想通貨)チリーズ:chiliz(CHZ)が使用されている。

関連ニュース

パリSGファントークン(PSG)、Crypto. comで上場

マンチェスター・シティがChilizと提携し、ファントークン発行へ

FCバルセロナがブロックチェーン企業Chiliz(チリーズ)とパートナーシップ提携

バイナンス、FCバルセロナのファントークン取り扱い発表

FTXがNFTミント機能提供、CEOの「Test」NFTが約3,000万円で落札

参考:チリーズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/pgraphis

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる