バットマンなどで知られるDCコミックスがNFT市場参入の機会検討か

DCコミックスがNFT市場参入の機会検討か

米国マンガ出版社大手であるDCコミックスがNFT(ノンファンジブルトークン)市場参入の機会検討をしていることが各社報道により明らかになった。

DCコミックスはマーベル・コミックと並ぶ二大アメコミ出版社のひとつであり、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンなどを世界的に有名なヒーローを輩出したことで有名だ。DCコミックスは自社のIPを最大限に活用するためNFT市場への参入機会を伺っているとのことだ。

今回DCコミックスがNFTへの参入検討が報じられたきっかけとなったのは、先日3月11日に同社の法務担当上級副社長であるジェイ・コーゲン(Jay Kogan)氏がフリーランスのアーティストに宛てた書簡に記載された内容によって明らかになった。

この書簡では現在NFTが大きな話題を呼んでいることに触れたうえで、「DCはNFT市場のために特別に作成された新しいアートや、DCのコミックブックのためにレンダリングされたオリジナルのデジタルアートを含む、DCのオリジナルデジタルアートをNFTで流通・販売するための市場参入の機会を探っています」と明記がされている。

さらに書簡には「DCがNFT市場の複雑さを検証し、ファンやコレクターを含むすべての関係者にとって合理的で公正な解決策を模索する中で、DCの出版物のためにレンダリングされたものであれ、DCとの契約の範囲外でレンダリングされたものであれ、NFTの有無にかかわらず、DCのIPをフィーチャーしたデジタル画像を販売することは許可されていませんのでご注意ください。もし、あなたのDCアートをNFTプログラムに入れたいと考えている人からアプローチを受けたら、DCのタレントサービス担当VPのローレンス・ガネム(Lawrence Ganem)に知らせてください」と記載されている。このことは、この手紙がDCコミックスのスタッフやフリーランスのアーティストに対して、同社ライセンスを受けたキャラクターの似顔絵をあしらったNFTトークンを発行することへの警告でもある。

この警告に関しては、先日1976年から1981年にかけてDCコミックのワンダーウーマンを描いたベテランコミックブックアーティストのホセ・デルボ(José Delbo)氏がワンダーウーマンをフィーチャーしたNFTアートワークを販売し、185万ドルの売上を上げたことに起因するものであるとのことだ。

(imaes:iStocks/Pongpak-Jitnukroh)

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あたらしい経済 編集部

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