暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが直接上場する方針を発表

暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが直接上場する方針を発表

米暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)が直接上場案を1月28日に発表した。直接上場とは新株を発行せず既に発行している株式だけを公開する形式のことだ。

企業側の直接上場のメリットとしては、株の希薄化を防げる、上場コストを削減できる、株の公募価格を設定せず市場に株価を委ねられるなどがあげられる。

なおコインベースは発表文で「この発表文は有価証券の売付けの申込みまたは購入の申込みを構成するものではありません。有価証券の募集、勧誘、購入の申し出、または販売は、1933年証券法の登録要件に従って行われます。この発表は証券法の規則135に基づいて行われています」とコメントしている。

コインベースが1933年証券法の規則135に従った情報以外を開示すれば、投資の勧誘を行ったとみなされる可能性がある。

編集部のコメント

コインベースはIPO前にナスダック・プライベート・マーケットに株式流通させる予定であることを1月22日に発表しています。

コインベースがIPO前にナスダック・プライベート・マーケットに株式を流通させる狙いは、最大限直接上場のメリットを活かすためだと考えられます。

IPOの場合、企業は株の公募価格を設定して、証券会社を通して投資家に購入してもらうプロセスがあります。投資家はIPO時の株の売出価格と公募価格の差分で儲ける狙いがあります。

つまりコインベースはナスダック・プライベート・マーケットで株式を流通させることによって、証券会社がやるべき役割をカットできることになります。

コインベースは上場後も企業価値を高めることをしっかりと見据えて、戦略を立てているようで、非常に期待できます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStocks/Bluehousestudio・Kateryna-Bereziuk)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【4/19話題】アプトスラボが金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンスが違約金支払いインド再参入かなど

アプトスラボ、マイクロソフト・SKテレコム・ボスコンらと提携。金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンス、約3億円の違約金を支払いインド再参入か=報道、バイナンスがドバイでVASPライセンス取得、個人投資家にもサービス提供可能に、バイナンス、トークンローンチプラットフォーム「Megadrop」公開。「BounceBit(BB)」取扱へ、イーサリアムのモバイルOS開発「ethOS」、web3スマホ「ethOS phone」発売開始、米クラーケン、独自開発のセルフカストディウォレット「Kraken Wallet」リリース、OKX、レイヤー2ブロックチェーン「X Layer」ローンチ