英HSBCがContourの貿易ブロックチェーン上でデジタル信用状の稼働開始を発表

英HSBCがContourの貿易ブロックチェーン上でデジタル信用状の稼働開始を発表

コントゥアー(Contour)は英金融機関HSBCがコントゥアー・ブロックチェーン(Contour Blockchain)上で、デジタル化された信用状(LC/Lettor Of Credits)の稼働開始を12月15日に発表した。ちなみに信用状とは貿易決済を円滑化するための手段として、銀行が発行する支払い確約書のことだ。

実際にこれまでのトライアルでは、HSBC銀行は信用状の処理時間を約10日から24時間へ短縮するなど大きく効率化することが実現できたことが明らかになっている。

コントゥアーのCEOカール・ウェグナー(Carl Wegner)氏は「私たちのネットワークの重要な焦点はコントゥアーが提供する相互運用性とアクセシビリティを強調することです。コントゥアーは発展途上の市場にある小規模で国際的な企業から世界最大のトレーダーや銀行まで、業界全体が利用できるように開発されました。HSBCとの協業により、このネットワークが提供するメリットが明らかになり、HSBCがフルプロダクションメンバーになったことで、HSBCが銀行に提供できる価値が明らかになりました。2020年は貿易にとって重要な課題の多い年ですが、私たちは、拡張性があり、アクセスしやすく、今日の国際貿易の要求を満たすソリューションを提供したいと考えています」とコメントしている。

HSBCの製品・提案のグローバルヘッドであるヴィネイ・メンドンカ(Vinay Mendonca)氏は「HSBCはコントゥアーの商業化されたブロックチェーン貿易金融プラットフォームを使用して最初の生産顧客となることを喜んでいます。世界最大の貿易銀行であるHSBCはよりスマートなビジネスを構築し、顧客により良いサービスを提供し、貿易の拡大を支援するための革新的な方法を常に模索しています。HSBCは当初からこの旅を続けてきたことを誇りに思っています。HSBCは2018年に戻って、商業的に実行可能な信用状をブロックチェーンプラットフォーム上に置いた最初の銀行となりました。そして、我々がこのソリューションを商業的に使用する最初の銀行であることはふさわしいことです」とコメントしている。

なおコントゥアーは2021年に幅広い地域や業界の企業や銀行にサービスを提供していく予定だ。

編集部のコメント

コントゥアーは2020年初めにスタンダードチャータード銀行、BNPパリバ、INGを含む7人の設立メンバーでシンガポールで法人化されています。法人化されて以来、シティーバンク、ベトナムのHD銀行、DBS銀行、SMBC、Alfa銀行、Standard銀行など、いくつかの新しいメンバーを集めてきています。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/your_photo・Igor-Korchak)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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