イスラエルの暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム開発企業INXが自社のデジタル証券をカナダ証券取引所へ上場申請

イスラエルの暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム開発企業INXが自社のデジタル証券をカナダ証券取引所へ上場申請

イスラエルで設立された暗号資産(仮想通貨)の取引プラットフォームの開発企業INX Limited(アイエヌエックス・リミテッド)が、カナダ証券取引所へ自社のデジタル証券「INX Token」の上場申請を行ったことが10月30日に明らかになった

INXは現在セキュリティートークンを使った新規株式公開(IPO)を行っていて、目標額の約122億円(1億1,700万ドル)のうち約10億4,000万円(1,000万ドル)を調達しているとのこと。

カナダ証券取引所(CSE)のCEOを務めるリチャード・カールトン(Richard Carleton)氏は「CSEは急速に変化し、ますますデジタル化する資本市場環境に対応する上場ソリューションに向けて努力しています。デジタル証券は規制された市場での投資商品の構築、発行、取引方法の論理的な進化を表しています。新製品のイノベーションがイスラエルから生まれているのは当然のことであり、起業家精神と技術的リーダーシップの文化が当取引所にぴったりと合っています」とコメントしている。

INXの共同創業者であり社長でもあるシャイ・ダティカ(Shy Datika)氏は「デジタル証券は規制されたクロスボーダー取引とマルチリスティングの新たな機会を提供します。デジタル証券は規制された国境を越えた取引や複数上場における新たな機会を提供しています」とコメントしています。

編集部のコメント

INXは2018年にイスラエルで設立されたフィンテック企業です。「INX Token」のIPOを通しての販売は8月25日より行われていて、1トークンあたり0.9ドル(約95円)で販売されています。なおトークン購入の際の最低投資額は1,000ドル(約10万5,000円)となっています。INXはデジタル証券の特徴の1つを流動しやすいことと考えているようで、証券がもっと複数の証券取引所で取引される未来を創り出そうとしています。その一環として、カナダ証券取引所へ上場申請を行ったのだと考えられます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/dalebor・incohre)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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