東京メトロ、地下鉄初の「ピクトレ」活用へ。有楽町線3駅で利用者参加型の設備点検実証

利用者の撮影画像で照明・案内看板の異常発見を検証

東京地下鉄(以下、東京メトロ)、デジタルエンターテインメントアセット(Digital Entertainment Asset:以下、DEA)、グロースリンググリッド(Growth Ring Grid:以下、GRG)の3社が、駅の利用者と協力して駅構内の設備を点検する実証試験を11月14日から実施する。DEAが11月5日に発表した。

今回の実証試験では、DEAとGRG共同開発・運営の利用者参加型インフラ点検サービス「PicTrée(ピクトレ)」を活用する。対象は東京メトロ有楽町線の銀座一丁目駅、豊洲駅、新木場駅とのこと。利用者が同サービスのスマートフォンアプリで撮影・投稿した画像をもとに、照明設備や案内看板の軽微な異常の早期発見や、点検業務の効率化の可能性を検証するという。

実施期間は2026年11月14日から2027年1月17日までで、撮影可能時間は各日10時から16時。撮影の進捗状況などにより、実施期間が変更される場合があるという。撮影対象は、駅構内のうちアプリで指定された範囲内にある蛍光灯・LEDなどの一般照明と案内看板とのことだ。

また投稿特典として、有効な投稿に対し、アプリ内ポイントのピクトレ報酬コインと、東京メトロが提供するポイントサービス「メトポ」が進呈される。メトポの付与数は1か所につき5から15ポイント程度で、進呈されるのはチャージ専用ポイントとのことだ。

ピクトレは、ゲーミフィケーションを活用してインフラ企業が抱える課題解決に貢献する参加型社会貢献ゲームだ。利用者は撮影などを通じて報酬が獲得できる。ピクトレが地下鉄事業者の実証試験で活用されるのは今回が初だという。

なおピクトレは現在、秋田県の男鹿線8駅を対象にした駅設備メンテナンスの実証実験でも活用されている。同取り組みはJR駅構内におけるピクトレの活用として初だという。2026年11月1日より開始されており、同月29日まで実施される予定だ。

DEAは、2018年8月にシンガポールで創業し、2026年1月から日本法人として事業を展開する企業だ。独自暗号資産(仮想通貨)「DEP」を軸とした経済圏の構築に取り組むほか、社会課題解決型ゲームの実証・実装を目的とした組織「DEA LABO」を設置し、行政・企業・研究機関などとの連携も進めている。

またGRGは、東京電力パワーグリッドと中部電力、アイシーエムジーパートナーズ(ICMG Partners)の3社がシンガポールに設立した合弁会社グリーンウェイグリッドグローバル(Greenway Grid Global:GGG)とDEAが設立した合弁会社だ。インフラの民主化を掲げ、Web3技術を活用した参加インセンティブの設計や、市民主体のインフラ点検・保全プラットフォームを通じて、誰もが社会インフラの維持・管理に参加できる仕組みづくりに取り組んでいる。

参考:DEA
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田中柊也

「あたらしい経済」編集部
法政大学在学中。web3の革新性に惹かれ、暗号資産やブロックチェーン領域に関心を持つ。現在は制度や規制を中心に学びながら、ニュース制作に携わっている。

「あたらしい経済」編集部
法政大学在学中。web3の革新性に惹かれ、暗号資産やブロックチェーン領域に関心を持つ。現在は制度や規制を中心に学びながら、ニュース制作に携わっている。

合わせて読みたい記事