シンガポール警察、改ざんされたレジャー製ウォレットに注意喚起。被害総額約350万SGD

改ざんされたレジャー製ウォレットで資産流出

シンガポール警察(SPF)が、レジャー(Ledger)製の暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレットの改ざん品に関する注意喚起を10月28日に発表した。

警察によると、2026年9月10日以降、少なくとも2件の被害が報告されており、被害総額は約350万シンガポールドル(約4.3億円)に上るという。

初期捜査では、シンガポール国内の一部小売店で購入されたレジャー製ウォレットに、不正なハードウェア部品が組み込まれていたことが判明した。

この部品は、ウォレットの復元に必要なリカバリーフレーズや秘密鍵を取得できるもので、第三者が利用者の知らないうちにウォレットへ不正アクセスし、暗号資産を移動させることが可能だったとされる。

なお、今回の警察発表では、問題の製品が販売された店舗名や、改ざんが行われた具体的な経緯については明らかにされていない。

警察は現在、レジャー社と連絡を取っており、同社が被害事例の調査を進めているとのこと。警察による捜査も継続中だ。

リカバリーフレーズの漏えいに警戒呼びかけ

警察は暗号資産の保有者や取引を行う利用者に対し、ハードウェアウォレットメーカーが発信する公式の注意喚起を確認し、最新情報を把握するよう求めている。 また、改ざんが疑われる端末での暗号資産の保管を避け、リカバリーフレーズの入力や追加の取引を行わないよう勧告。必要に応じてメーカーの公式サポート窓口に連絡するよう呼びかけた。

リカバリーフレーズや秘密鍵が漏えいした可能性がある場合には、安全な端末で新たなリカバリーフレーズを生成し、信頼できる新しいウォレットへ残りの暗号資産を移すことを検討するよう促している。

さらに、ウォレットメーカーや暗号資産取引所、捜査機関の関係者を名乗る相手であっても、秘密鍵やリカバリーフレーズを開示しないよう注意を呼びかけた。ウォレットの認証や復旧支援を持ちかける不審な連絡にも警戒が必要だとしている。

なお、警察は今回の事件に関する情報を、警察ホットライン(1800-255-0000)またはオンライン通報窓口で受け付けている。詐欺の疑いがある場合には、24時間対応の「スキャムシールド(ScamShield)」ヘルプライン(1799)への相談を案内している。

参考:発表 
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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