RippleがWater.orgとの提携拡大
米リップル(Ripple)が、非営利団体ウォーター・オーグ(Water.org)との提携拡大を10月29日に発表した。
ウォーター・オーグは、安全な水や衛生設備へのアクセス拡大に取り組む非営利団体だ。現地金融機関と連携し、家庭が水道設備やトイレなどを設置するための小口融資を、利用しやすい条件で受けられるよう支援する「ウォータークレジット(WaterCredit)」などを展開している。
今回の提携でリップルは、ウォーター・オーグに対して3年間で600万ドル(約9.5億円)を拠出することを約束したという。またリップルの決済、ステーブルコイン、デジタル資産のインフラを活用し、ウォーター・オーグの資金移動の迅速化、コスト削減、水・衛生設備向け融資の利用機会の拡大を支援するという。
また発表によると、ウォーター・オーグは「ステーブルコイン・インパクト・ファンド(Stablecoin Impact Fund)」を通じて、125万ドル(約2億円)相当の助成を、リップルが展開する米ドル建てステーブルコイン「リップルUSD(Ripple USD:RLUSD)」で受け取ったという。同助成は、インドネシア、フィリピン、ウガンダにおいて、ステーブルコインを活用したウォータークレジットの融資金の支払いを拡大するために活用されるとのことだ。
さらにウォーター・オーグは、リップルの「ウォレット・アズ・ア・サービス(Wallet-as-a-Service:WaaS)」技術を新たに利用するという。WaaSは、デジタル資産の管理に必要なウォレット機能をAPI経由で提供するサービスだ。同技術の導入によりウォーター・オーグは、デジタル資産を安全に管理するとともに、支援プログラムを新たな市場へ拡大する際の業務を簡素化するとのこと。
これまでリップルは、ウォーター・オーグへの資金提供に加え、ブロックチェーンを活用した国際決済サービス「リップル・ペイメンツ(Ripple Payments)」を通じて、同団体から提携先の現地金融機関への送金を支援してきた。発表によると、こうした取り組みは、ウォーター・オーグが中南米で100万人以上に安全な水や衛生設備のための資金調達機会を届けることに貢献したという。
このほかリップルは、慈善資金を活用して新興市場の水・衛生設備向け融資への商業投資を呼び込む「ウォーターエクイティ・エバースプリング・ファンド(WaterEquity Everspring Fund)」を通じても資金を投入しているとのこと。同ファンドは、融資の返済資金を新たな融資に再利用する仕組みを採用しているという。
なおリップルは、ウォーター・オーグが展開する「ゲット・ブルー(Get Blue)」に、デジタル資産・フィンテック分野の独占的パートナーとして参加している。同取り組みは、企業やクリエイター、消費者などが連携し、世界の家庭に安全な水を届けることを目指すもので、ギャップ(Gap)、アマゾン(Amazon)、スターバックス(Starbucks)などが創設パートナーとして参画している。
参考:リップル
画像:PIXTA