長岡市の老舗酒蔵・吉乃川に「SHIMENAWA」導入
SBIトレーサビリティ提供のブロックチェーン活用トレーサビリティサービス「SHIMENAWA(しめなわ)」が、新潟県長岡市で470年以上の歴史を持つ老舗酒蔵吉乃川に導入された。SBIトレーサビリティが9月14日に発表した。
SHIMENAWAは、ICタグ(RFID/NFC)とブロックチェーン技術を用いて、現物資産やカードなどに固有IDを付与し、関連情報を一元的に記録・管理するトレーサビリティサービスだ。真正性の確認や利用・配布履歴の記録、タグ経由でのデジタルコンテンツ配信、入出荷・在庫管理などに対応している。
今回の取り組みでは、吉乃川が展開する高付加価値銘柄を対象に、商品のボトルに開封検知機能付きのNFCタグを貼付するという。発表本文では対象銘柄を明記されていないが、掲載画像では「中汲み 農産山田錦 純米大吟醸原酒」が紹介されている。
発表によると近年、日本酒の海外需要拡大や高付加価値銘柄への需要の高まりに伴い、市場価値の高い商品は模倣品や不正流通のリスクにさらされやすく、生産者が正規品であることを消費者に明確に伝える手段が求められているという。
NFCタグは、ボトルの封を切る際に反応する仕組みにより開封の有無を検知し、正規品であることのデジタル証明を可能にするという。消費者は、スマートフォンでタグを読み取ることで、商品の真贋や開封状態を確認できるとのことだ。
またタグの読み取りにより、ストーリーコンテンツが配信される専用ページにアクセスできるという。同コンテンツでは、商品のこだわりや生産背景、杜氏のコメントやお酒の特徴、ペアリングが紹介されるとのことだ。
また本取り組みでは、既存の商品デザインやブランドイメージとの調和にも配慮しながら導入が進められている。吉乃川が長年培ってきたブランド価値を大切にしながらデジタル技術を活用し、消費者との新たな接点の創出を目指すという。
なおSBIトレーサビリティは、これまでにも酒類向けにSHIMENAWAを提供している。
2023年5月には、奈良県の油長酒造が手がける日本酒「水端(みづはな)1568」を皮切りに、同社商品への導入が順次開始された。2024年11月には、当時の旭酒造(現・株式会社獺祭)が手がける「獺祭 Beyond the Beyond 2024」にも同サービスが導入された。また今年6月には、長野県の坂城葡萄酒醸造が手がけるワインで活用が開始された。さらに8月には、白鶴酒造の高級ブランド「天空」の最上位商品「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」にも「SHIMENAWA」が導入されている。
参考:SBIトレーサビリティ
画像:PIXTA