決済ウォレットやメッセージアプリの開発元も対象
米財務省外国資産管理局(OFAC)が、中国語圏のオンラインマーケットプレイス「シンビ・ギャランティー(Xinbi Guarantee:新幣担保)」を国際犯罪組織として制裁対象に指定したと9月9日に発表した。
米財務省によると、シンビ・ギャランティーは、詐欺拠点の運営者と金融サービスや技術などを提供する業者をつなぐ違法オンラインマーケットプレイスだ。詐欺や資金洗浄に関わる組織に対し、取引資金を一時的に預かるエスクローサービスを提供しているという。
シンビ・ギャランティーが2022年ごろの設立以来処理したデジタル資産と法定通貨の取引額は、累計240億ドル(約3.67兆円)相当を超えるという。
今回OFACは、シンガポールのセーフダブリュー・テクノロジー(SafeW Technology)とカンボジアのアンウェン・テクノロジー(Anwen Technology)も、シンビ・ギャランティーの運営を支援したとして制裁対象に指定した。
セーフダブリュー・テクノロジーは、シンビ・ギャランティーの売り手と買い手の連絡に利用されるメッセージアプリ「セーフダブリュー(SafeW)」の開発元だ。アンウェン・テクノロジーは、暗号資産(仮想通貨)決済・ウォレットアプリ「シンビペイ(XinbiPay)」を開発したという。
OFACが同日公表したSDNリスト(制裁対象者リスト)の更新情報には、シンビ・ギャランティーと関連2社に加え、シンビ・ギャランティーに関連するトロン(TRON)上の暗号資産アドレスも掲載された。
今回の制裁により、対象者の米国内資産や、米国人・米国企業などが保有・管理する対象者の資産は凍結される。対象資産に関わる米国人などの取引も、許可や適用除外がある場合を除いて禁止される。
また米財務省によると、米司法省の詐欺拠点対策チームも同日、シンビ・ギャランティーが使用するインフラとデジタル資産ウォレットを押収したという。
なお米ドル建てステーブルコイン「USDT」発行元のテザー(Tether)は、今回の制裁に先立つ9月8日、シンビ・ギャランティーに関連するトロン上の10アドレスに保管されていた約3,927万USDTを凍結したという。オンチェーン追跡プラットフォーム「ミストトラック(MistTrack)」の公式Xアカウントから同日報告された。
参考:米財務省
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