ロンバード、LBTC利回り源泉を変更へ、ビットワイズがオプション運用

一本寿和

LombardがLBTC利回りをBitwiseのオプション戦略へ移行

ビットコイン(BTC)金融プロトコルのロンバード(Lombard)が、BTCをDeFi(分散型金融)で活用できるトークン「LBTC」の利回り源泉を、機関向けのオプション戦略へ移行すると8月13日に発表した。

新たな戦略では、暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)傘下のビットワイズ・インベストメント・マネージャー(Bitwise Investment Manager, LLC)が取引を担い、BTCを対象としたカバードコール戦略を運用するとのこと。8月17日の週から、LBTCの裏付けBTCの一部を同戦略へ段階的に配分する予定だ。また、LBTC全体でBTC建てのネットAPY 2.5%(手数料控除後の年間利回り)を目標とするという。ただし、これは変動する目標値であり、保証されない。

カバードコールとは、BTCや株式などの原資産を保有しながら、その資産を対象とするコールオプションを売却し、プレミアム収入を得る手法だ。一般に、原資産価格が大幅に上昇すると、単純保有に比べてリターンが抑えられる可能性がある一方、原資産の価格下落リスクは残る。今回の戦略では、現物を受け渡さず損益のみを精算する差金決済が採用され、BTC自体はカストディ口座から移動しない。

LBTCは、BTCをDeFiで活用しながらBTC建て利回りを得られる資産だ。従来はバビロン(Babylon)のビットコインステーキングを利回り源泉としていたが、ロンバードは、同市場が十分に発展せず、ステーキング利回りは持続可能でなく今後さらに低下する可能性があるとして、カバードコールを中心とするオプション戦略へ移行するという。

新たな運用方法では、アクティブアロケーションに配分されたBTCをカストディ(保管)口座に置いたまま、そのBTCで完全にカバーされたコールオプションを店頭取引(OTC)で売却し、取引相手から得るオプションプレミアムを利回り源泉とするとのこと。その利回りは現金やBTCとして直接配布されるのではなく、LBTC/BTC交換レートの上昇を通じて保有者に反映されるという。

ロンバードは8月17日の週に約1,000万ドル(約16億円)の小規模パイロットを開始する予定で、カストディ、オラクルフィード、透明性ダッシュボードが適切に機能するかを検証するという。その後、数週間かけて段階的に配分を増やし、9月にLBTCのTVL(総預かり資産)の50〜60%をアクティブアロケーション(Active Allocation)とすることを目指すとのこと。残る40〜50%は、償還に備えるパッシブアロケーションとして従来のカストディ体制に留めるとのことだ。

参考:ロンバード
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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