サムスンの「Samsung Wallet」がステーブルコイン対応へ、主要スマホブランドとして先駆け目指す

Galaxy向け金融基盤を拡張、決済・リワード・デジタル資産を統合へ

サムスン電子(Samsung Electronics)が、スマートフォン向けウォレット「サムスンウォレット(Samsung Wallet)」について、ネイティブなステーブルコイン対応を追加する方針を7月22日に発表した。同発表は、英ロンドンで開催された新製品発表会「ギャラクシー・アンパックド(Galaxy Unpacked)」で説明された。

サムスンウォレットは、対応するギャラクシー(Galaxy)スマートフォンで利用できるウォレットアプリだ。現在は決済カードやデジタルキー、搭乗券、会員証などを管理できるほか、一部地域では暗号資産関連サービスも利用できる。今回、ステーブルコイン機能をサムスンウォレットにネイティブに組み込む方針を示したものとなる。

サムスンは、サムスンウォレットについて、今後は現金や貯蓄を超え、ステーブルコインを含む新たなデジタル価値を取り込むと説明した。同社は、これによりスマートフォンにネイティブなステーブルコイン機能を導入する「主要モバイルブランドの先駆けの一社」になるとしている。

またサムスンは、サムスンウォレットをギャラクシーデバイスや各種サービスを横断する金融エコシステムの基盤として位置付けている。決済やリワード、デジタル資産を1つのウォレットへ統合し、ステーブルコインによる高速かつ信頼性の高いデジタル価値の送受信を実現する構想も示した。

現時点では、対応するステーブルコインの種類や提供時期、提供地域、対応ブロックチェーン、資産の保管方式などの詳細は公表されていない。一方、壇上で示されたサムスンウォレットのモックアップには、サークル(Circle)の米ドル建てステーブルコイン「USDC」が表示されていた。ただし、サムスンはUSDCへの対応やサークルとの提携について正式には発表していない。

なおサムスンは2025年、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)と提携し、コインベースアプリ内でサムスンペイを暗号資産購入や口座入金の手段として利用できる機能などを提供している。今回の発表は、こうした暗号資産関連機能の拡充を進める中で、サムスンウォレットにネイティブなステーブルコイン対応を追加する方針を打ち出したものと位置付けられる。

 

画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事

【8/7話題】 金融庁と警察庁が暗号資産交換業者に出庫制限要請、ロシアが暗号資産包括規制法が成立など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

キリフダ、暗号資産188銘柄を11セクターに分類、独自指数公開

オンチェーン金融の事業化支援を手がけるキリフダが、暗号資産(仮想通貨)市場を対象とした独自のセクター分類基準「キリフダ・デジタル・アセッツ・セクター・クラシフィケーション(KIRIFUDA Digital Assets Sector Classification)」を策定し、同分類に基づく11のセクター指数と、暗号資産市場全体を表す総合指数の算出・公開を開始したと8月6日に発表した

「Move」開発者サム・ブラックシア、Sui開発元ミステンラボCTO退任、アンソロピックへ

レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」の開発元ミステン・ラボ(Mysten Labs)の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるサム・ブラックシア(Sam Blackshear)氏が、CTOを退任して同社を離れ、AI企業アンソロピック(Anthropic)へ移籍することを8月6日に自身のXアカウントで発表した