スターテイル、金融機関向けオンチェーン金融基盤「Startale OFK」提供開始

ステーブルコインやウォレットなどをモジュール化

ブロックチェーンインフラを開発するスターテイル・グループ(Startale Group)が、金融機関・事業会社向けのオンチェーン金融基盤「スターテイルOFK(Startale Onchain Finance Kit)」の順次提供開始を7月13日に発表した。

スターテイルOFKは、ステーブルコインやウォレット、プライバシー、開発者向け機能、ブロックチェーン基盤など、オンチェーン金融サービスの構築に必要となる機能をモジュール化した法人向けのインフラ・ソリューション群だ。

導入企業は必要な機能を選択し、自社の既存システムやサービスへ統合できる。中核となるオンチェーン機能をゼロから独自開発することなく、実証段階から本番運用を見据えた金融サービスの開発を進められるという。

現在提供されるのは、ステーブルコイン基盤、ウォレット基盤・デジタル資産ツール、プライバシー基盤、開発者基盤、ブロックチェーン基盤の5領域だ。

ステーブルコイン基盤では、日本円建てステーブルコイン「JPYSC」を活用したサービスの導入・運用を支援する。トレジャリー管理やレポーティング、既存金融システムとの連携に加え、導入企業の事業モデルに応じた活用方法や運用モデルの設計に対応する。

ウォレット基盤では、マルチチェーン対応のアカウントアブストラクション(AA)ウォレットを活用し、金融機関や事業会社が自社サービスへデジタル資産機能を組み込めるようにする。

またプライバシー基盤では、プライバシー強化技術「プライバシー・ブースト(Privacy Boost)」を活用し、コンプライアンス要件を踏まえながらオンチェーン取引のプライバシー保護を支援する。

開発者基盤では、RPCノードやAPI、「スターテイル・アップSDK(Startale App SDK)」などを提供する。ブロックチェーン基盤では、金融分野の高速取引や投資用途をレイヤー1ブロックチェーン「ストリウム(Strium)」が、エンターテインメントや消費者向けアプリケーションをイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「ソニューム(Soneium)」が支えるとのことだ。

今後は、規制対象資産をオンチェーンで発行・管理・流通させるチェーン非依存型のトークン化基盤や、機関投資家の資産管理、ガバナンス、コンプライアンス対応を支援するカストディウォレットAPIも追加する予定だ。

スターテイルはこれまで、ソニュームやJPYSC、ストリウム、デジタル資産スーパーアプリの「スターテイル・アップ(Startale App)」などの開発・運用を進めてきた。スターテイルOFKでは、これらの取り組みを通じて蓄積した技術や運用の知見を、金融機関や事業会社が導入できる形で提供するという。

スターテイル・グループCEOの渡辺創太氏は、金融機関にとってオンチェーン金融は具体的に取り組むべきテーマになっているとし、既存の金融システムや規制環境と接続し、実際のサービスとして立ち上げることが重要だとコメントしている。

 画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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